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Erin Palovick 『lullaby(ララバイ)』

 『lullaby(ララバイ)』
 Erin Palovick 
 2016.9.2 - 2016.9.4
 [WEST:ART POCKET]

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子守唄は、暗い夜をなだめてくれます。子守唄の記憶は、彼女の心に触れるもの。大人になるにつれ、より多くの不安を感じ、彼女は子守唄のように安らぎを得られるものを求めるようになります。その答えを導き出すように彼女はストーリーを作ることで、その日々になんらかの意味を持たせようとします。これは彼女の新しい子守唄。これが彼女の不安をなだめる方法であり、ただひとつの答え、それはbeauty(美)。

紙の上に置かれた印(mark)は、簡単なジェスチャー(非言語コミュニケーション)として始まります。その印は、それらのすべてがバランスと目的をもって組織化され、精緻に調整され、細かく切り分けられ、そしてそれらが引き合うよう動き回るのです。

子守唄、安らぎを求める誰かのために。 
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(展示コンセプトより)

水彩絵の具と色鉛筆で創られる、新しい“lullaby=子守唄”。




赤ちゃんを寝かしつけるために、ゆっくりと、心地よく歌われる、子守唄。
美しく並べられた額の中では、絵の具と色鉛筆が様々な形を成してたゆたいます。
夜、真っ暗な空間の中で見える、決して触れることのできない光の幻のよう。


感情のまま走らせたような線と模様は、不規則的でありながら、
すべてはErinさんによって精密に描かれ、なにかを意味を持って表現されている。
筆遣いや絵の具の動き、空間と色の重なりに思わず魅入ってしまいます。

鉱石がはじけたような、花が咲いたような。
そんなイメージを受けたのは、テーブルに置かれた美しい石たちと
可愛らしい葉っぱのせいだったのかもしれません。

暗闇のなかで、近くから、遠くから、時に熱をもち、時に涼やかに響く子守唄。
あなたにはどんなlullabyが聴こえるのでしょう。
ぜひ実際に会場で見て感じていただきたい展示会です。


http://www.erinpalovick.com


Erin Palovickは、Georgia State Universityにおいて美術学士号を取得したアメリカのマルチメディア・アーティストです。彼女の作品は、国際的に展示され2015年にはジョージア州アトランタのハイ美術館および現代美術館で、そのコレクションに加えられています。
彼女の作品のほとんどは紙の上で表現されますが、作品への詩的技法をもたらす手法を探り、パフォーマンスや音、現代芸術の表現であるインストレーションにも取り組んでいます。

【出展スペース:WEST ART POCKET 】
DF STAFF nakagawa