バナーエリア

このブログを検索

はなとさえ 『おトイレかざっ展』



「ギャラリースペースが
  トイレになりました。」

千田 花さん(はな)
やまもと さえさん(さえ)

二人の女性アーティストによる展示会
『おトイレかざっ展』がWEST : 2-B にて開催中!!






日本語と平仮名の組み合わせが
なんとも不思議な味わい醸し出す。

本展示では「トイレ」をキーワードにして、
制作された作品を展示。

手前にはパンツを降ろして用を足す
不思議な住人の姿を描いたはなさんのイラスト。

そして写真奥に流れている映像とイラストは、
さえさんの作品です。




レーザーカッターで切り出された便器が壁掛けになり、
その上から映像が投影されている。

この映像はスペース内に設置されたカメラが
記録したリアルタイムの映像である。
またこれはプロセッシングを使って、
ぐんにゃり曲がった映像に仕上がっている。

壁を眺める行為が、
便器の中に溜まる水を眺める行為に、
便器の中を覗く行為になる。




はなさんのイラスト作品をご紹介します。

肉付きが良い男の子が、
トイレットペーパーで遊んでいたり、
ぱつんぱつんの水着を着たり、
ブリーフ一丁であんなポージングをしたり、
DEBUってプリントされたTシャツを着ていたり。




こちらは木パネに描かれたイラスト。
しょんぼりしたパンダ、
凛々しいしろくま。
でも頭頂部には.....おおおおお。




壁につづられたメッセージが、
なんかかっこいい。
かっこよく見えちゃう不思議。

とんでもないことを言ってやったぜ、と。




展示/作品を見ると同時に、
作り手側のたくらみやニヤニヤする姿が、
明るく想像できてしまう。

こちらは、白色の椅子を便器に見立てて、
足下に三種類のオリジナル便座マットを用意。




このオリジナル便座エリアに、
はなさん、さえさんが出演を快諾して下さいました。

取り払われた壁パネルの向こう側からは、
緑と日光が差し込む中、
仲良く二人並んで一点を見つめる。




一山越えたようです。

誤解が無いように添えておきますが、
強制してはおりませんよ。
だからこそ、この写真をご紹介させて頂きました。

身近にあって、無いと困る存在
『トイレ』

汚い存在として取り扱われることもありますが、
本展示を見て、もっとポップに捉えたくなる気持ちが
私の心にも芽生えました。

お二方がオリジナルのトイレ/トイレ空間を想像するとしたら、
どんな一室が出来上がるのか?
用を足すだけでは飽き足らず、
様々な楽しみを提供してくれる空間になることは
間違いないと思います。

そしてトイレは、
作品展示にふさわしい場所の一つであると私は思います。


はなとさえ 『おトイレかざっ展』
会期:2015.7.5 - 2015.7.6