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拓殖大学写真研究会 『衝動』[2-B,C,D,E:2/13-2/15]



WEST館の2-B,2-C,2-D,2-E
なんと四スペースを使用しての写真展
『 拓殖大学写真研究会冬季学外展 』

テーマは「衝動」
会員それぞれが考える「衝動」が
写真に、形になりました。






衝動(しょうどう)
強い何かによって心的に動かされること。

皆様はどんな存在に心を揺さぶられますか。
衝動という漢字の字面から、
大きい衝撃をまずは意識しますが。
静的な存在からも私たちは揺さぶれたりもします。




会場内、椅子の上に開かれて置かれたファイル。
ある日の旅行先で撮られたであろう
カメラマンと彼女の思い出。

例えば私は彼女を知らないけど、
彼女がカメラ越しに鑑賞者を見つめるから、
それは親しいカメラマンに向けるものと
同じ表情だから、ちょっとドキッとしても可笑しくない。




首から上、表情が見えない、大胆なショットは、
見えない部分を想像させ、うずうずする。
艶っぽい髪、ふわつくシャツとスカート。
狭められた視界の中にある、動。




茶色い土の地面に落ちた枯葉や雑草。
そこに注ぐ強い光から、
学校の校庭、ナイター照明を想像した。

像は鑑賞する側の記憶と結び付き、
『衝動』というキーワードとも結び付き、
自分なりに衝動を探そうとする。




懐かしい、中学生の頃のお話です。
東武動物公園に似た様な乗り物があって、
フリーパスを持っていたので、連続して10回くらい乗った記憶があります。

遠心力で外側に、敷地内に放り投げられるような恐怖心を
乗っている側は持つのだけど、
見ている側としても「もしかしたら」を考えると怖くてたまらない。

アトラクションの外見はファンシーな装いだけど、
多数の人を振り回し、奇声を上げさせるだけのパワーがある。





複数毎の写真によって構成されている今作を眺めて、
会員の皆様が制作された作品は、
撮影者の衝動がそこにあるのもの、
鑑賞者の衝動を沸き起こさせるもの、の二例があるなと思った。

自分が対象に触れて生まれた衝動を
「同じく体験して欲しい」ことから制作されたものが。




激しい心の動き「衝動」というテーマは
鑑賞者にとっても大変興味が出てくるものです。

今回ご紹介した写真作品は四スペースにも渡る展示会の一部。
是非、ここに写っていない作品は会場にてご覧下さい。

※別館GALLERY EAST : 101-b スペースでは
拓殖大学写真研究会 卒業展を同時開催中!
是非こちらにもお立ち寄り下さい。
■卒業展の様子はコチラ


拓殖大学写真研究会
会期:2015.2.13 - 2015.2.15

photo : kozue
text : panda