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国内に於けるドローイングの価値水準を上げたいという思い。


WEST 1-C
2014.5.22 - 2014.5.26

おなかすきすぎ による ドローイング。展 をご紹介します。
杉山都葵さん、ナカバヤシアリサさん、時緒さんの3人展。




ドローイングならではの面白さを存分に感じられる作品群。


多様性に富んだ表現に好奇心をくすぐられます。
どっしりと構えた絵画では感じにくい、親近感のわくアートの面白さ。

ドローイングが軽視されるという風潮は確かに疑念を抱きます。
海外では画家のドローイングだけの画集も発刊されますが、
国内ではあまり見かけたことがありません。

「習作」という括りでドローイングを軽視するには時代錯誤なのでは?


元々は平面であった絵画に骨を入れ、成形したもの。
新しい形へと変貌した絵画は、まったく違った存在感を放っています。

スペースを有効に利用した好例。


一見、デュマスかと思わせるようなドローイング。
こちらは杉山さんの手によるもの。


ドローイングだけの展示会というのは珍しい。

国内では、ドローイングに対して、不当な、低い待遇を受けてしまいがちです。
その価値観に対するアンチテーゼを唱えるべく、ドローイングだけの展示会を行うに至ったそう。



ときには紙を焦がしたり、貼ったり、様々な手法を用いて作品を作り上げています。


時緒さんは人物のドローイングを展示されています。
他のお二人の作品とはまた違った、王道を行くスタイル。


軽く流れるような筆運びが彼女の画家としての実力を裏付ける。
淡く乗せた肌の色が現実以上に瑞々しく感じられます。






おなかすきすぎ によるドローイング展は明日(5/26)まで!
お見逃しなく。

--- chida ---