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どうか してる?展


“ どうか してる?展 ”

EAST 301
2013.8.1 - 2013.8.9




斎藤遥加

抽象画とは何か?
そう問われてすぐに答えられる人はなかなか居ないでしょう。
その本質に触れていいものかどうかも怪しい抽象画というカテゴリ。
斎藤さんは目に見えないものもそこに在るという信念を持って描かれているそう。


連作である今回の作品はどちらも素晴らしい。
これは是非とも実物を見て頂きたい。


逃避/かすみ 木戸ゆり子

今回唯一の映像作品です。


白を基調とした作品に生えるエメラルドグリーンの水。
淡々と流れていく時間に、神経質なほど丁寧な構図。


ぼーっと見てるぶんには、美しいかもしれません。
しかし、思考を巡らすように見てみると、
その内容はもしかしたらショッキングな内容なのでは?と思わせる。
見終わったときの感覚を大切にしたくなる映像作品です。



竹村 理子

壁と称されたこちらの作品は、作家自身が過去に着ていた服などを繋ぎ合わせたもの。
言葉にすれば安直と言われても仕方がないかもしれません。
過去に自分を纏っていたものが繋ぎあわされ、それがひとつになり、
今後も肥大していく可能性を考えたときにこの存在というのはスルー出来るでしょうか?
考えれば考えるほどに恐ろしくなってくるような不思議な感覚。
目の当たりにした人だけがこの存在感と違和感に圧倒されるのではないでしょうか。


小倉美優

銀と青が織りなす世界に立っているのは人間でしょうか?
シンプルなのに気が付くと画面に惹き付けられてしまう。
氷なのか、砂漠なのかわからない地表に
無限に続くのではないかと思わせる地平線の向こう。
想像力だけを頼りに絵の向こう側へ旅立ちたくなります。



平尾早希

薄めに塗られた絵具は大胆にも見えるが、迷いは感じられません。
今回は残念ながら、直接お話を伺うことが出来なかったのですが
やはり現物を見て頂きたい作品。



展示は8月9日までとなっております。
見応えのある素晴らしい展示内容なので是非ご覧ください。

--- けんや ---