今年も、医療系大学の写真部合同展が始まりました。
去年様子が知りたい方は、是非こちらをご覧下さい。
参加している大学は以下になります。
北里大学、順天堂大学、昭和大学、帝京大学、東京医科大学、東京慈恵会大学、東京女子医科大学、日本大学、日本医科大学、日本歯科大学、横浜市立大学
大学毎に区切って個人の作品を展示するスペースと、一つのテーマを設けた特別展「COLORS」に分かれています。
ポートレイトや作り込まれた写真、食べ物、または個人的な思い出を喚起する写真は少なく、風景、植物、動物の写真が多く並んでします。大雑把にカテゴライズするのも失礼かも知れませんが、モチーフのみ眺めてみても、文系大学の写真展とは趣が違うように感じます。
こちらは数少ないポートレイトからの一枚。ただし、タイトルは『絆』。
おばあさんを撮った訳でも、猫を撮った訳でもなく、撮影者が浮き彫りにしたかったのは、両者の絆。
去年も思ったのですが、全体的にタイトルの付け方がうまいです。
すべての作品にタイトルが付いているのですが、例えば植物の写真に『梅雨入り』、『誇らしげに』と付いていて、撮影者が何を撮ろうとしたのか、何に感動したのかが、まっすぐに伝わってくるものが多いのです。一つひとつ作品を見て、タイトルを読み、思わず共感してしまったり、くすりと笑いたくなってしまうなどの体験をたくさんしました。
白衣でカメラを構える姿。仲間と一緒にこんなことを出来るのも学生ならではかなと思うと、大変まぶしいです。
『日医のエル・グレコ』
なんでもない教室、神々しいほどの自然光のスポットライトを浴びた学生、思わず悪のりをする友達。勉強したり、遊んだり、笑ったり、励まし合ったり、そんな学生生活が想像されます。
会場内に設置された「やる気スイッチ」
いつでもどこでも歯が気になってしまうのでしょうか。歯学科の学生さんの作品。タイトルも「すりへり」。撮影者と同じように歯のすりへりに注目することはないけれど、すりへりが気になったという視点は大変面白い。
珍しく、作り込まれた作品。
こちらも珍しい、フォトコラージュ。
『夕のキリン』
『流れ』と題された一連の作品からの一枚。荒い、ノスタルジックな写真から、撮影者の鋭い感受性を感じる作品です。
以上、面白いと思った写真の中からごく一部を紹介させて頂きました。201、202、203の3スペースで展示をやってて、大変見応えがありますので、是非遊びにいらして下さい。
6/8(土)までになります。
DF STAFF KOZUE