冷たい水にひたして、
洗濯機でぐるぐる回して、
陽の光で乾かして、
生まれる生地のふくらみ。
冬の日の早朝を思わせる。
ゆさうのさん、写真展
手のひらサイズの写真には、
手のひらサイズの被写体を。
ファインダーを覗き込む表情や、
シャッターを押し込む指先の力まで、見えてくる。
彼女の写真は、すべてを捉えようとしていない。
フレーム目一杯にものをおさめようとしていない。
ご自身で抱えることができるキャパの中でも、
また更に安全に抱えられる大きさ。
そのゆったりとした間が心地よい。
- とるにたらないものもの / 江國 香織 (著) -
この一冊のエッセイ集が部屋の片隅に置かれていました。
とるにたらないものたちの
本来の姿を見るための写真展
次は何を写すのか、気になってしまう。
(ぱんだ)