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にった りえ 『とまとは赤くなかった展』:10月20日(土)まで WEST 1-D

「とまとは赤くなかった展」

え?とまとは赤いでしょ?と思ったあなた。
ぜひこの展示をご覧下さい。
実はとまとは赤くなかったのです。

武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科在学中の
にった りえさんによるこちらの展示。
12種類の野菜で染められた布が天井を淡く染め、
幻想的な空間を創り出しています。

布の切れ間からこぼれる光は
雲の隙間から差し込む太陽の光のよう。
どこか神々しさをも感じさせるこの空間からは、
いつまでもここに居たいと思わせる
妙な居心地の良さを感じさせます。



壁に並べられた毛糸玉。
すべて野菜で染められたものです。
色の違いは媒染液の違い。
同じ野菜で染めても、
媒染液によってこんなにも色合いが変わってくるとは
とても驚きです。
染色方法についての詳しい説明があるので、
どのようにしてこの色が生まれたのか
併せてご覧ください。

紫キャベツ

にんじん

たまねぎ

そしてこちらが、とまと。
そうです。
とまとは赤くなかったのです。

壁に掛けられた4枚のパネル。
ごぼう、しいたけ、なす、紫キャベツのドローイングです。

ドローイングと繊細な布が淡く美しく絡み合い、
観る者の心を奪うことでしょう。

棚に展示されたイラストも見逃せませんよ。


「食」というと「食べる」行為を連想しがちですが、
「食べる」から離れたこんな「食」もいいですね。

こちらの展示は20日(日)までです。
ぜひご堪能下さい。

*sally*