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nemonomo 『ため息』

凸本(Dekomoto)さんとノトモさん
二人の絵描きによる展示 "nemonomo 『ため息』"
一部作品をご紹介致します。

凸本(Dekomoto)さん

春を感じる色合いで彩られて、憂いを魅せる制服少女。
水中に少女は身を置いて、
水面には蓮と妖精でしょうか。
指に絡めた赤い糸が両者をゆるく繋いで。

「消息」

スペース入ってすぐにあるキャンバス画。
スペーシーな背景が少女を前に一歩押し出して。

コントラスト強めの画面の中でも、赤い瞳が際立って。
正面を向いた紅い目が観者を射抜くのです。

今展示のテーマは"ため息と少年少女たち"なのでありますが。
ノトモさんが淡い色合いで描いたのは、
少年少女たちのけだるい情景。

君たちは "何" をしているの?

それは両腕を下ろしていたり、座り込んでいたり、
言葉に直すことはできるのですが。
多分、何もしたくない気持ちに支配されて、
全身の力を抜いているだけ。

画面内に居る少年少女たちがため息をついているわけではなくて。
彼らの日常を俯瞰し、見ている私たちが吐き出すのです。

ここに或る情景に深い意味など見出さなくてもいいから、
彼らと同じ体勢で、同じ環境に佇むように想像をしよう。
思った以上に心地良いよ。


会期日程 / 2012年05月03日(木) ~ 2012年05月05日(土)

(ぱんだ)