EAST : ART POCKET
ポップな配色で象られた動物たちのイラスト、
二面で囲まれたスペース内部に佇んでいます。
かわうちようこさんの作品/展示です。
動物たちとその環境の色は彩度が高く、
それは、ぎらつきとも言い換えられるでしょう。
自然界ではお目にかかれない色は、
フレーム内が別次元の場所であることを示すようで。
単色ではなく、混色で塗られる肌。
それは動物たちの肌に生える毛の流れであったり、
生活する上で付着した汚れでもあったり。
簡略化の勢いに乗らず、
細部の描写が行われています。
話はそれますが、
私は人形の"テディベア"が可愛いと思えないのです。
怖いとさえ思うのです。
テディベアの「手足の裏の肉、腕/足の関節、瞳」が、
生の熊を連想させるのです。
かわうちさんの作品は、それに似ていて。
容姿がデフォルメされようが、ポップに彩られようが、
奥底に眠る野生の本能がちらつくのです。
強く生を意識させる作品群でした。
(ぱんだ)