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櫻井こうじ 『ひとり展』 [1-A:10/16-10/22]

櫻井こうじさんに初めてお会いしたのは去年の4月のことでした。
日之丸ダークネスの展示を見に来ていて、何故か親切にも、私が長机を運んでいたら手伝ってくれたんです。その後にまた、去年の11月のデザフェスにて、日之丸ダークネスの展示をみに行ったらお会いしました。その時に「今度ギャラリ―で展示をやりたいんですよ。和室などを借りて、自分の部屋を再現したい」と言っていたので、いつ、どんな展示になるのかと楽しみにしていました。






この絵のタイトルは「ひとり」。今回のDMにも使われている絵です。荒波の上に筏が浮かび、その中で踊っている青年。身のまわりには必要なものが揃っていて、それなのに外は荒れ模様で、なんとなく不安になる絵です。踊っている青年の滑稽さが妙に切ないです。


作品解説です。小さな蛇腹の長い本です。詳しくじっくりと櫻井さんの心情、コンセプト、エピソードなどが書かれています。なぜこういう形式にしたのかと問うと、「面倒くさい形にしたかったんです。このデジタルなご時世に逆らいたかったというか。最近ネットで済ませちゃう人多いけど、実際見ないとわからないことも多いと思うんです。だから自分はネットに作品を載せてません。見に来て欲しい」

また、何故解説をキャプションと共に壁に貼らなかったのかと聞くと、「解説を見ないで、自由に絵を見たい人もいると思って。」とのこと。見る人への配慮ですね。でも知りたい人もいるので、解説本。



こちらは櫻井さんの日常だそうです。アナログやパソコンで絵を描いたり、本を読みながらコーラ飲んだり、裸エプロンで料理したり。この辺が去年言っていた「自分の部屋みたいにしたい」が表れているのかなと思いました。

DF STAFF KOZUE