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とりとかに


WEST:AP-5,9の上下二カ所を使用し、展示して下さっています。
豊澤さん、田中さんのお二人。

二つのピースをそれぞれ半分こ。
欠片一つ一つにそれぞれの作品を。


豊澤さんの作品。


一口で飲みこめそうな大きさのフレームには、
思い思いの日常を過ごす人々が。

写真のファインダーのようにも見えるし、
家の窓のようにも見える。
アパートのようにも見える。

それはアートピースのように、
数センチ四方の世界から想像と可能性をひろげます。


作品は全て木目調のフレームにおさめられています。
やわらかい境界線です。

水の中を泳ぐ色とりどりの魚達を見つめる、見下ろす。
水面に彼女はひじを下ろし。
そのひじは濡れているように見えない。

なんだろう。
まるで彼女はベランダから魚達を見つめているよう。
断絶ではないにせよ、彼女は、
自分のいる場所と魚のいる場所との距離が「異なること」
それがずっと脳裏から離れない。

「どうせ離れられない」
そんな言葉が聴こえるよう。


田中さんの作品。


ざっくりと絵の具が塗られて、白クマの像が浮きあがりました。
硬質な皮膚であることを想像させるその佇まい

の上に実は制服を着ている白クマさん。
暖かそう・・・。


その白クマの下にあった作品がこちら。
僕はこの絵が一番好き。

写真のフレームにはきれいにおさまらないほど縦長。
地平線まで続く透き通った雲。
その雲を反射するのは薄く張った水面なのか。

どこだっけ、昔観たことがある気がするのです。
行ったことはないけど、観たことはある。
どこかの国の写真。
国外旅行をしたことがない僕にとっては遠い場所。
なのに、感覚としては近い場所にある気もしてる。

画面には写らないけど、
その描かれていない横にも広がっているであろう雲の続きを
見たくて仕方がなかったのです。

お二人の展示は今週の土曜日まで。
ぼんやりとした意識で作品を眺めてみてください。