各大学美術部 『Tシャツ展』
実は去年も同時期に行われていた、ということで第二回ですね。
一年前の様子はこちら
一橋・津田塾大学、駒沢大学、白百合大学
東京家政大学、東京農工大学、芝浦大学、都市大学の美術部による
様々なTシャツの在り方。
今年も膨大な作品数です。
Tシャツがゆらゆらしています。
そんなシャツの一部をご紹介します。
夏といえば海!
砂浜、海中で拾い集めた貝殻をしまう場所が見つからなかったのか。
ゴーグルの中にしまい集めて。
それでもぽろぽろとこぼれ出して。
ストレートな夏シャツ。
お次は、栗原未来さんの作品「溶く」
白いシャツをキャンバスを青と黒が切り裂いて。
色の清涼感と筆の荒々しさが夏のイメージをなぞります。
見ていてスカッとする一枚。
このシャツを着ている人を見かけたら、気温が数℃下がるんじゃないかな。
タイトルもたまらないです、「溶ける」じゃなくて「融ける」じゃなくて、
自主的に「溶く」、うん、心地よい。
宮崎シュウジロウさんの作品「手」
グレーの生地に白と黒の模様。
目がちらつく派手さが無く、不思議な形状のこちら。
作品を見つめ、すぐに感想/言葉は出てこない。
それでもじわじわと滲み出ている得体のしれないものがあるから、
Tシャツとして着るとしたら、長い付き合いになりそうな気がします。
いくつもポケットが縫い付けられたTシャツ。
それらのポケットから顔を出す猫猫子猫。
これを着れば、カンガルー気分。
猫好きだけど家では「猫飼っちゃいけません!」的な事情があっても大丈夫。
TシャツをTシャツ以外の存在に見立てた遊び心溢れる一品。
こちらはデザインフェスタinハンズにも出展して下さった
岸野乃香さんの作品「blue」
写真では確認できないかもしれませんがこのシャツ、
厚紙的な用紙をホチキス止めすることで作られているのです。
Tシャツ生地、既製品に手を加えることで作品にする方が多い中、
Tシャツを作ってしまおう!布じゃなくて、紙で!
しかも裁縫でなく、ホチキスの針で、とは。
作品の素材の段階から創作の手を入れ混んで、とは。
やられました。
そして、着心地がとても気になります。
そしてこちらは、先日ギャラリーでも展示してくださったばかり、
なかむらかえでさんの作品です。
(先日の展示の様子はこちら)
生地に絵画をプリントして、ジョキジョキ切り取って、
ちくちく黒い糸で手縫い。
丈夫とは言い難い縫い目だからこそ、
作品は丸みを帯びているかのよう。
欲しいなぁ、洗濯しても大丈夫かしら。
かわいい一枚。
こちらはミズシマチエちゃんの作品。
この作品含めて合計四点を持ち込んだ彼女。
その中でもこの一枚が僕は好き。
彼女作品は理由付けとかしなくても素直に「良い」と思えてしまう。
販売してるということなので予約しちゃいました。
去年の展示の際にも彼女にTシャツをプレゼントして頂きまして。
一年経った今でも着ています。
着用には向かないTシャツ
普段着にできるTシャツ
TシャツっぽいTシャツじゃないもの
「Tシャツ」というテーマの上を自由に遊び回る展示。
これからも続いていって欲しいなとこっそり願っています。
展示は明日が最終日。
気に入ったTシャツがあったら、是非とも交渉してみてください。
観るのも楽しいTシャツ達の宴、やってますよ。
(ぱんだ)