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小澤美穂/柴垣愛子 『しお展』

小澤美穂/柴垣愛子 『しお展』

2021.9.18  -  2021.9.20

[ WEST 1-G ]

同じ大学に通っていた小澤美穂さんと柴垣愛子さんの二人展が開催いたしました。絵画とインスタレーションというそれぞれ違ったジャンルの作品が並ぶ展示会です。それではお二人の作品をご紹介いたします。

柴垣愛子

 柴垣さんは様々な素材でインスタレーション作品を作られており、独特な世界観を生み出しています。使用しているものは普段から見慣れているものばかりですが、全く別物を見ているかのような印象に変化させた作品ばかり展示されています。

食パン!!? タイトルは「パン食い競争」。パン食い競争の時に吊るされているパンとは思えないほどのカビの生え具合。。。ものによってカビの生え方が様々で全体が黒くなるものや部分的に黒くなりボロボロになっているものなどがあります。こんなパンに食らい付くのは躊躇してしまいますね。。。

蛇口から出て来た一滴の水滴。タイトルは「我が子」。見ていると水滴が水生生物の卵のように見えてきます。中には赤ちゃんの影があり、たった今生まれてきた瑞々しい生命を表現されているかのようです。

こちらの大きな布には大量のオタマジャクシが描かれています。そして中央付近が破かれており、コードを使って縫われています。大きな渦と温かみのある色合いに強い生命力を感じることができます。


小澤美穂

人間のような猫や植物化した猫など、様々な猫作品を描いている小澤美穂さん。以前は油絵を描いていたそうですが、今回はペン画作品を展示されています。どの作品も絵本の挿絵のような物語性を感じることができます。

植物の上に寝転んでいる猫ちゃんがとっても可愛い!爽やかな緑色も美しい作品です。見ているだけで気持ちが良くなり癒し効果満点!つい一緒に寝転がってのんびりしたくなってしまいます。

こちらは、花が猫ちゃんになっているという少し変わった作品。夢の世界に迷い込んだかのような気持ちになります。猫をモチーフにこのような発想をされるのがとても驚きです。観れば観るほど引き込まれていく不思議なパワーがございます。

鉛筆で描き込んだ作品もあります。右側の作品タイトルは「猫の手もかりたい屋」。本物の猫の手を売っている猫を描いた作品です。この怪しげな雰囲気に次の展開が気になって仕方がありません。


全く違った作風ながら不思議な空気感を持つ作品を作られているお二人。きっと今後の作品も不思議な魅力が溢れていることでしょう。


<スペース詳細はこちら>

[ WEST 1-G ]


staff:Chi