食物連鎖組織たまねぎ
『第1回グルテンフリーの集い』
2021.8.25-2021.8.27
at WEST 2-D
「食物連鎖」「たまねぎ」という、組み合わさるはずのない二つのワードが組み合わさった謎のグループによる展示『第1回グルテンフリーの集い』が開催中。
ちなみにグルテンとは、小麦などに含まれるタンパク質系の成分で、たまねぎには含まれません。
蛇熊猫さん、おざきちとせさん、やぎまうさん、ジンミさん、鮎さんという5人による作品が並ぶ 『第1回グルテンフリーの集い』。展示タイトルから内容は読み取れませんが、イラスト作品を中心としたラインナップで、一人ひとりがコンセプトに基づき作品を展開しています。
こちらはジンミさんの『小さなサーカス』という作品。
顕微鏡を記号的に模した作品を頂点に、ピラミット状に小さなイラストがレイアウトされています。
さまざまな衣装を身にまとったサーカス団の団員が一つひとつに描かれており、西洋の古い絵本の挿絵のような懐かしさがあります。それぞれの作品はとても小さなサイズですが、だからこそその緻密な描写に魅力が凝縮されています。
鮎さんはこちらの作品を含め数点のテイストが違うイラスト作品を展示。
どの作品もビビッドな色使いが夏らしく感じます。
二つのキャンバスからなる人物画の作品ですが、このようにレイアウトされることで描かれていない部分が頭の中で補完されていきます。人の顔お判別するために必要なパーツは揃っていながら、左上、右下の余白にまでイメージが呼び起こされるようです。
続く蛇熊猫さんの作品はストーリー仕立てのイラスト作品となっています。
キャプションには「あらすじ」として作品の世界観が提示され、作品はストーリーに登場する「4人のギャンブラー」の肖像画がメインとなっています。
純粋に作品だけ見てみても、それぞれのキャラクターの個性が読み取れますが、ストーリーに入り込んでみるとより奥行きのあるような、生きているキャラクターを垣間見ることができます。
左からおざきちとせさん、やぎまうさんの作品。
参加者それぞれの物販もあります。
ご時勢柄見本のみが陳列されていて、実物は在廊中の作家さんから購入する形となっています。
お品書きもそれぞれの個性が表現されているので、じっくり物色してみてください。
食物連鎖組織たまねぎは「無駄のない作品を作る集団」とのことで、それぞれ好きなものを好きなように表現された作品ばかりが揃っています。気になった方はぜひお立ち寄りください。