高杉桂 『徒花の赫』
2021.7.6 - 2021.7.12
[WEST 1-G]
現役漫画家として活動されている高杉さんの個展が開催中です。
美しく描かれた、北鎌倉を舞台とした怪談物語をお楽しみください。
今回のメインとして展示されている作品は、2015年に発売された同人誌の複製原稿。秋のイベントにて発売を予定している本編を読むにあたり、その予習にもなる内容です。
まず、この物語を読むにあたってイントロダクションとなる『北鎌倉 主婦溺死事件』の相関図からチェック。
登場人物、白山さんと根津さんの「ただの小説家とその担当」だけではないであろう不思議でもどかしいような関係が描かれたシーンが複製原稿として展示されています。
同人誌として手元で見られる、読めるものであっても、こうして大きく複製原画として展示されることでより絵に集中出来、絵から物語の緊張感や決して明るくはない独特な空気感が伝わり、みるみる作品の世界に引き込まれていきます。
BLに抵抗のある方でも怪談話がお好きな方は興味を引く内容かと思います。蒸し暑くなってきたこの時期、涼むのにぴったりな作品かもしれません…。
こちらはミニ原画作品。
女性誌の漫画家さんの描く線はどこを見ても繊細で丁寧で美しいと改めて思わされます。
少し口角を上げたり眉を下げる微かな変化だけでも、自身が一番魅力的な表情を作れることにキャラクター自身も理解しているよう。
男性のキャラクターだけでなく、もちろん女の子のキャラクターにもしっかり魅力が詰まっています。
同人誌やアクリルスタンドなどの物販もございますので、高杉先生ファンの方は買い逃しのないように!
展示は7/12(月)まで。
作家情報
HP:http://www.stella-maris.biz/kt/
twitter:https://twitter.com/crescentmoon712