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Tetras 『Thoughts』

Tetras 『Thoughts』

2021.6.14  -  2021.6.20

[ WEST 1-G ]

大学時代からのご友人4人で結成されたグループ「Tetras」の展示会が開催されました。大学卒業後も各々で作品制作を続けており、今回は日常の生活の中で感じることを作品へ落とし込んだそうです。

今回は3人開催で、全員多摩美術大学の彫刻科を卒業されています。同学科ではございますが、卒業後それぞれ全く違う道を歩んでおり、展示作品を観るだけでそれは明白です。それでは各作家さんをご紹介していきます。


BRAVE GREYS

ジャンルに捕らわれず様々な作品を展開しているブランド『BRAVE GREYS』。陶器やファッション、絵画など多くの作品を生み出しています。少し変わったデザインで、積み木のように違った形を重ねたような造形が魅力的です。実際にパーツによって使用している土の種類が違っていたりと、異種・異素材の組み合わせでものづくりをされることが多いそうです。

食器類の雑貨も、サイズや形が様々で全て一点もの。お気に入りを見つけたら迷ってはいけません。描かれている模様や絵も可愛いものばかりです。


服はパターン作りから製作されていたり、Tシャツの胸元にはブランドマークの宇宙人ワッペンが付けられていたりと、こだわりポイントがたくさんあります!もこもこのタペストリーはクリップを外せばラグとしても使用できるとのこと。

幅広い展開でありながらも、統一感があり不思議で可愛い世界観を味わえるブランドです。薄い霧がかかったような淡い色味も印象的です。


https://www.instagram.com/bravegreysofficial/?hl=ja


サイトウメグ

色彩豊かな切り絵・絵画を描いているのはサイトウメグさん。水彩のグラデーションが美しく、透明感のある透き通った雰囲気が魅力的です。鳥さんと見たことのない生き物たちが登場 する不思議な世界観です。

自然界の神のような存在なのでしょうか。植物や大地、空と一体化した生き物が優しくこちらを見ています。季節感も感じることができ、年中人間の生活を見守っているかのようです。

こちらは、空模様がそのまま体の色として表われています。様々な空の表情と組み合わされることで、この生き物の感情にも思えてきます。並んで立っていると、妖精たちが集会しているような幻想的な状況に見えてきます。

自然を感じられ、心が落ち着く絵画をゆっくりご堪能ください。


馬替夏美

立体作品と木版画を展示しているのが馬替夏美さん。『風景を作ること』をテーマに作品を作られています。立体は面と線がかっちり分けられた構成で作られており、街を俯瞰で眺めているような作品もございます。

馬替さんは風景を美しい眺めとしてだけではなく、恐怖をスパイスとして感じながら眺めているとのこと。日が沈み暗くなっていくと風景の輪郭が次第にぼけ、曖昧な世界が広がり、そのような不確かな状態は心地よさと恐怖を感じさせてくれます。展示された版画作品はそんな時間帯の見え方を表した作品でもあります。

風景の中でも特に「ダム」がお好きなのだとか。自然の中に急に現れる巨大な人工物。あらためて考えると不思議な空間です。そして大量の水が溜まった状態では、水中が未知の世界へと変貌し恐怖が生まれます。

決して大きな作品ではありませんが、空間の広がりを感じられる作品なので、ぜひ風景を眺める感覚で鑑賞しお楽しみください。


https://www.instagram.com/natsumi_magae/?hl=ja

https://magae-natsumi.com/



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[ WEST 1-G ]


staff:Chi