清家 陽大
2021.6.10 - 2021.6.13
[ WEST 1-F ]
身体モチーフの絵画作品が部屋全面を埋め尽くす清家陽大さんの個展が開催されました。作品によって身体の捉え方や表現方法を変え、様々な表情の絵画を展示されています。
人間の身体を描くことに魅力を感じ、絵画制作を続けられている清家陽大さん。ほとんどが厚塗りで描かれる作品で、清家さんの描く手の動きや力強さ、そして繊細さをも感じることができます。
大胆な色使いとタッチで描かれた作品。複雑に絡み合う原色から弾けるようなパワーを感じることができます。そのパワーを赤色の身体のラインがしっかりと抑え込み、激しい印象もありながら女性の上品さも表現されています。
こちらは色使いが少し落ち着き、その分身体のラインがしなやかに表現されています。身体を極力シンプルに画面へ構成し、絵の具の厚みや線の強弱で立体感を出しながらも平面的に描かれています。
彫刻のような身体の捉え方で描かれた作品もございます。平面的に描かれた作品と比較すると、より量感が表現されて空間を感じられる作品となっています。
学生時代から身体を描くことの魅力を感じていたため、今までに多くの身体作品を描かれてきたのだそう。今回描かれた作品は、モデルがいるわけではなく清家さんの頭の中のイメージを形にされているとのこと。描き続けているからこその表現力ということですね。ぜひ、会場ですべての作品を鑑賞し、身体表現をお楽しみください。