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チロリズム 『チロリズムvol.12 「根」』

チロリズム 『チロリズムvol.12 「根」』

2021.3.8  -  2021.3.14

[ WEST 1-B ]

前回のvol.11から約1年半。「根」をテーマにチロリズムvol.12が開催されました。不思議な世界観とゆるさのある絵画が多く、絵に込められた意味を知りたくなるような作品ばかりです。


本展示は佐々木真志帆さんとオークボアツコさんによる2人展です。お二人の作品は、お互いの作品の良さが引き立ち、とても相性が良く思えます。それでは、お二人の一部の作品をご紹介いたします。


佐々木真志帆

「根」という共通のテーマに対し、それぞれ違ったアプローチで表現をしているお二人。
こちらは佐々木真 志帆さんの作品。緩いニュアンスの曲線が不可思議でシュールな世界を描いてます。

こちらの作品では、「根」というテーマを二つの連なる作品で描いており、上部には頭、そして下部ではの足に当たる部分を描き、双方から根のようなものが生えています。また、上部と下部の作品は背景色が対照的で、明暗の対となっていることを示唆しています。

神秘的な印象があり、自然と一体化したかのような神の存在のようであります。少しずつでも成長していくという前向きなメッセージが込められているような、力を与えてくれる作品です。

https://maru0925.wixsite.com/maru-ya


オークボアツコ

シュールな世界観の中にも哀愁漂う絵画を描いているオークボアツコさん。架空の世界でありながら、登場する生き物の気持ちになってこの世界について考えに更けていくことができます。


各作品はデザイン性があり、印象的な構図も多く見受けられます。シンプルな絵画であることによって、作品のポイントが明確で、自然と作品のコンセプトを考える時間に移ることができます。

こちらは玉ねぎに混ざってマヨネーズや電球が水栽培されています。タイトルの通り「根」がメインとなった作品です。水滴のような丸みのある形が3つ揃っていて、トントントンといったリズムが生まれ、観ていてとても心地よい作品です。

こちらはカッパが満月を眺めているシチュエーションという、これまたシュールで可愛い絵画です。そして一番のポイントは、カッパがきゅうりを連れているというところ。タイトルは「きゅうりのように寄り添う」。なぜだかホッとする絵画です。

こちらは建物に足が生えて動き出しているという、摩訶不思議な世界。日本の妖怪のように、物に魂が宿り動き始めたかのような作品です。タワーは、下の鉄塔がそのまま足になっているところが可愛い!


お二人とも独特な世界観を持っており、展示を観ていると別世界に迷い込んだような気持ちになりました。紹介しきれなかった作品も多くあるので是非見に来てくださいね。


<スペース詳細はこちら>

[ WEST 1-B ]


staff:Chi