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アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科 第16回 卒業制作展『えび展』 Part.3



アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科
第16回 卒業制作展『えび展』
2021.2.21-2021.2.23
[EAST全館]

さてさて皆さん!今年も「えび展」の季節がやって参りましたよ!!

アミューズメントメディア総合学院 キャラクターデザイン学科の卒業制作展である「えび展」も、今年で数えること16回目となりました。
EAST館丸々一棟が、学生さんたちの集大成となる作品で埋め尽くされます!
未来のデザイナーの卵たちの巣立ちとなる本展、余すところなくお楽しみください!!

こちらではEAST館3階フロアの展示をご紹介いたします!

『えび展』展示レポート Part.1
『えび展』展示レポート Part.2

EAST 301

まずはEAST301からスタート!

EAST 301ではキャラクターイラストを基軸に、そのキャラクターたちを中心としたメディアミックス展開まで、幅広く自身の世界観を表現している作品が並んでいます。




成谷 波紀さんの作品『CONCERT-コンセール-』は、架空の音楽ゲームという想定で男女アイドルユニットのキャラクターを考案。和風、フェミニン、ゴシックなどのテーマで個性豊かなキャラクターを描いています。

こちらは「和」をイメージしたキャラクター、左側が「桐生大河」と「片品いつき」です。




この『CONCERT-コンセール-』、実は群馬県のご当地アイドルという設定。【群馬からアイドルの頂点へ!】という目標のもと、それぞれのキャラクターのデザインコンセプトのベースには、群馬県の各地域とその名産品や観光地などが生かされています。

埼玉と並んで何かとイジられることの多い群馬ですが、今後の活躍に期待ですね!




EAST 301には、えび展の各出展者が手がけたグッズの物販ブースがあります。
展示作品を堪能した後はぜひお土産に手にとってみてください。


EAST 302



EAST 302では一枚絵をこだわり抜いて描いた作品がずらりと並んでいます。
キャラクターだけでなく、人物が身につける衣装や持っているもの、背景に描かれているモチーフなどからも想像力が掻き立てられ、じっくりと見て楽しみたい作品です。




地上が荒廃し、海底都市が発達した世界で旅をするというテーマのもと、緻密に描かれた柿沼賢汰さんの『J.K Expedition』。キャラクターごとの個性が際立つデザインもさることながら、背景美術も凄まじくこだわり抜かれている大作です。

「海底都市」という言葉だけでもワクワクしますが、この世界の中のキャラクターたちが海辺のリゾートを楽しんでいたり、荒廃したロンドンの街並みの中を旅する姿を見ていると、こちらも世界中を旅しているような気持ちにさせてくれますね。

EAST ART CORNER 3F



花札をコンセプトに全く異なる個性を持つ5人のキャラクターをデザインした馬場 唯花さんの『五光少女』という作品。花札とともに展示されているので、下地になった花札からどのように作品が展開されているのかが比較できて面白いです。

背景はもととなる花札をベースとしつつも、当然、人物の造形は自身のイマジネーションのみが頼り。馬場さんのキャラクターデザインは納得感のある一方、意外性を感じさせるような要素もあり、それが一人ひとりの個性に繋がっています。




わかりやすく言えば推しがうまい具合に分散するくらい、どのキャラクターも魅力的。
もともとは花札に熱中したというところから作品に着想を得たそうで、花札に興味を持つきっかけにもなりそうな作品です。

EAST 303



続くEAST 303でもまったく個性の異なる作品が所狭しと並んでおり、コンセプトの設定もユニークで中身の濃い展示内容となっております。




これまで紹介したキャラクターたちと比べると、リアル路線なファッションイラストを描いている馬場 俊輔さん。こちらの作品では、季節が巡る様子を女性の目線誘導によって表現しています。

そのコンセプトを踏まえて作品を見てみましょう。
左上から漫画のコマ順に春→夏→秋→冬が描かれているのですが、絵の中の女性の視線に注目してみると、春は夏に、夏は左下の秋に、そして冬はその左上にいる春に、それぞれ視線が向けられているのがわかります。季節が巡り、循環している様を人物の視線を結ぶことで表現している作品です。


EAST 304




EAST 304は小さいスペースながらも力作が並び、こちらも熱量の高い展示内容となっています。大きい作品だからこそ、随所に技術の高さやこだわりが見られ、情報量の多い作品ばかり。




「私が好きなケモミミの詰め合わせを作りました」という関田奈々さんの作品。
もとは別々の世界に住んでいた人間と動物が、新たな種族も交えた争いに発展したという世界を描いています。

この1点だけでもそのテーマが表現されていて、絵の中のキャラクターも生き生きとしているのが伝わってきます。今にも動き出しそうな躍動感と、混沌とした絵の中の世界の状況がありありと展開されていて、自身の「好き」を詰め込んだ熱量と合わさったドラマチックな作品です。


ここで紹介できた作品はほんの一部ですので、お近くにお立ち寄りの際はご無理のない範囲でぜひ足をお運びください!えび展は2/23(火)17時まで開催中です。


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2階,3階の展示レポートはこちらから!

<スペース詳細はこちら>

[EAST 301]


[EAST 3Fアートコーナー]