はや と はまち 『ゆる展』
2020.9.20-2020.9.26
at WESTアートコーナー
版画作品で自然とあどけない子供をモチーフとした作品を描くはやさんと、猫をモチーフとした絵画や、セラミックの小作品を作るはまちさんによるゆるーとした二人展『ゆる展』。
日々の暮らしのせわしなさを忘れさせてくれる、温かな世界が広がっています。
タイトルである『ゆる展』という言葉が示し通り、肩に力の入っていないゆるいモチーフの作品が並んでいます。
ウィリアムモリスのような自然をモチーフとした装飾と、細密な描写力が印象的ははやさんの版画作品。目を凝らしてみると、モノクロながら細密だからこそ表現できる瑞々しさがあります。
人物も魚も、瞳が生き生きとしています。
版画の質感がそうさせるのか、生き物や植物がヨーロッパの古い図鑑を見ているかのよう。
子供の顔は一見無表情にも見えますが、丸々とどこかを見据えた瞳や丸みを帯びた頰からは、あどけなさや純粋無垢な人となりが感じられ、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。
幼い子供や動物にポーリッシュポタリーのような花柄をあしらったブローチや、靴下、ノートやメモパッドなど雑貨も販売しています。原画と合わせて世界観が統一されているとことが素敵ですよね。
こちらはもう一方のはまちさんの絵画作品。
4点のうち3点は猫をモチーフにした作品で、風景画を含む右側の2点は同一の世界観で描かれた作品のようです。
こちらは猫でもなく(?)人でもない「キャットちゃん」。
丸みを帯びたフォルムが愛らしいですが、表情はどこかぶっきらぼうですね。
そっとこちらに手を差し伸べている様子は、表情とは裏腹に人懐っこさもあって、ツンデレに感じます。
他にも、陶のブローチが卓上に並んでいます。
こちらはそのうちの一つですが、草間彌生のかぼちゃのようなフォルムが可愛らしい。
アースカラーなのでこれからの季節、いろんな服と合わせられそうです。
『ゆる展』は9/26(土)まで、ゆるっと開催中です。
原画の作品はぜひ直接質感を感じてみてください。