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★P 『The scenes from my darkness』


★P 『The scenes from my darkness』
2020.4.4  -  2020.4.5
[ WEST 1-C ]

★P(ほっぴぃ)さんの個展が開催!各作品に込められた強いメッセージによって、鑑賞者は考え方や価値観を見つめ直すことでしょう。それでは展示風景をご紹介いたします。


★Pさんは普段子ども服をデザインされているようで、これまでにパタンナー、デザイナーを経てブランドを立ち上げた経験をお持ちです。また、バンドのグッズデザインもされており、幅広く活躍されています。


★Pさんデザインの子ども服は、カラフル+ロックな雰囲気で元気が湧いてくるデザインです!わんぱくな子どもたちのイメージにぴったりで、かつ細部までこだわられている装飾も素敵です。


次に平面作品のご紹介。こちらの作品もカラフルでクールな印象を受けます。とても明るいイメージですが、作品に込められているメッセージはとても強いものでした。

この世に生まれて何気なく生活をしていると、自分の中に当たり前と思うこと、常識といったものが自然と身に付いていきます。しかし、その思考は他の人からすれば常識に当てはまらないことも多々あります。

この作品はバンドマンとそのファンが登場する作品なのですが、その関係性や音楽業界の中だけで生きている人を表しています。この作品を通して、その小さな世界の価値観だけで生きることへの問いかけをされています。


こちらは4つの顔写真で構成されています。縦軸と横軸に自分とあなたを当てはめ、
「自分だけが知っている自分」、
「自分もあなたも知っている自分」
「あなただけが知っている自分」
「誰も知らない自分」
が表現されています。「誰も知らない自分」と聞くとマイナスイメージを持ってしまいがちですが、のびしろのような未来の成長した自分とも考えることができます。


こちらは水鉄砲が描かれており、水鉄砲では殺すことも守ることもできないことを教えてくれます。それはその通りだと思いますが、これは本物の銃であれば殺すことも守ることもできるということを意味し、本物になることの重要さを伝えてくれているのです。


こちらは、歳を取ってプライドだけが高くなっていく方を見て思うことを表現されており、ただプライドが高くなるだけの人生なのだとしたら、子どものままでの方がマシなのでは。。という思いが込められています。


★Pさんは多くの作品に価値観への問いに関するメッセージを込めています。それは★Pさんの実体験に基づいて発信しているのだそうです。
そのきっかけを与えてくれたのはロンドン留学。その時に見て感じた新しい世界が自分の生きてきた世界の小ささを気付かせてくれたそうです。

こちらの作品は、ロンドンに行かれた頃の写真で制作されたものです。



コンセプトも興味深いものばかりですが、このビジュアルの存在感がインパクト大!原画は藁半紙に刷られたものでシワの表現も魅力的です。インスタレーション作品へも展開しています。



こちらは自殺現場を思わせる空間が表現されています。縄に吊るされた薔薇が悲しい姿として鑑賞できるのではないでしょうか。背面には、目と複数の言葉。言葉はマイナスなイメージを持つものばかりです。
よく見ると目に映る文字は反転しています。それはこの目の持ち主が受身となっていることを意味します。そして一文字だけ、「死」の文字だけが反転しておらず、これは彼から発信されたことを意味しています。

価値観や立場、視点など、少しの変化で大きく世界が変わることを、★Pさんの作品から学ぶことができました。一歩今の世界から飛び出してみることの勇気を与えてくれる気がします。


グッズの販売もされておりました。どのグッズもかっこ良いものばかり!
作品に込められた意味も知ることで、よりクールでかっこ良く思えるのではないでしょうか。原画を見る機会がありましたら、質感や凹凸を含め楽しめますので、ぜひご覧になってください!

  
スペース詳細▽
[ WEST 1-C ]

Staff Chi