TakuyaTakeuchi × ShoyoRepublic
『___ 、思考せよ。』
2019.12.11-2019.12.17
at WEST 1-B
大ライブペイントイベント『世界生福』を主宰したTakuyaTakeuchiさんとShoyoRepublicさんが仕掛ける新たな表現の形。
『___ 、思考せよ。』というタイトルに込められた意味を紐解いていきます。
この展示は10月に開催された一大ライブペイント『世界生福』を取り仕切った2人の画家、TakuyaTakeuchiさんとShoyoRepublicさんによる2人の展示。以外にもこの2人展は初めてのこと。
「展示」という言葉を使いはしたものの、今回の『___ 、思考せよ。』は実のところ「展示」とはまた違った、全く新しい試みです。
『世界生福』以降、「展示」という既存のフォーマットに囚われず、新たな表現の機会を模索する中で導き出した形が公開制作というスタイル。しかし、ただの公開制作というならそれこそライブペイントもあてはまります。そこで新たな仕掛けとして作った仕組みが「作品のトリミング販売」。壁一面を覆い尽くすロール紙に作品を描き続け、鑑賞者が好きな時、好きな場所をトリミングして購入することができます。
こちらが展示2日目(実質的な初日)時点でのTakeuchiさん、ShoyoRepublicさんの作品。
会期前半で作品としてのベースを描き、ここから日々加筆され、画面全体が新陳代謝をするように変化をしていきます。
『___ 、思考せよ。』というタイトルには既存の「展示」という作品発表の場において、あらかじめ答えが提示されているものをただ観せているだけでは、作家の思いが伝わりきらないのではないかという問いがきっかけとなっています。観に来た人が目の前の作品に対して考えを巡らせ、そして自由に解釈するために用意された場所なのです。
そしてこれが12/15時点での作品の一部。
大画面の一部が切り取られ、空白となっています。
作品が欲しい人は、好きな部分をどこでも、どんな大きさにでも切り取って、投げ銭式で購入できます。こうしてできた空白にはまた新たに紙を貼り、絵が描き足されていきます。つまりこのトリミング販売には、目の前の作品に対して鑑賞者が「どこが好きか」、「どんな切り取り方をすれば自分好みになるか」など、作品と自分との関係について思考するきっかけが隠されているんです。
こちらはTakeuchiさんの作品の一部。
販売された部分にはもうすでに新たな絵が描き足され、元の形から「変容」しています。
鑑賞者に思考を促すだけではなく、このトリミングによって鑑賞者が無自覚のうちに制作の過程に関わっていて、作品と鑑賞者のインタラクティブな関係が生まれています。
こちらは12/14にShoyoRepublicさんが描いたライブペイント作品。
「モノクロームイズカラフル」という自身のコンセプトを凝縮したような、強度のある作品です。
そして本日12/15(日)17:30からはTakuyaTakeuchiさんによるライブペイントが開催予定です。
誰もがやっていることに疑問を持ち、誰も想像しないことをやってみせる。
そんな2人の熱量がこもった空間です。ぜひお立ち寄りください。
【出展スペース:WEST 1-B】