『テレパシー英会話教室』
木村友南、谷崎壮太朗
2019.12.5 - 2019.12.11
[WEST 2-C]
未来のコミュニケーションの発展途上段階におけるコミュニケーション能力強化プログラムとして想定される「テレパシー英会話教室」。コミュニケーションとは何か。
自分はどんなツールで人とコミュニケーションを取っているのか。
そこから感じる不具合とは何か。
愛知と兵庫のアーティスト2人によるインスタレーションをご覧ください。
実はこの展示、英会話なのに英語がないのです。
床や天井に散りばめられた透明の文字たち。
それらは文字情報としてでなく、感覚的に記憶されます。
それは正にテレパシー。
スペースのど真ん中には谷崎壮太朗さんの作品である巨大な光る塔があります。
よく見てみると…
確かに見覚えのあるカラーリング。
ロボットにより仕事が効率化され働く人間は減っていき、それでも仕事は増え続ける。
そういった現代社会の構図を感じます。
木村友南さん作のこちらは、透明のお仏壇です。
どうして透明にしたのかお聞きしたところ『透明の仏壇欲しいなと思って』と返ってきました。
どこまでも簡易的に仕上げたこのお仏壇、人の死までも生きている人々のライフスタイルに沿っていくのだろうという未来を予想してしまいます。
ご覧の通り一切英語は一切出てきませんでしたが、ひとつひとつの作品から読み取ることのできる内容は確かに深く考えさせられるものでした。
それぞれの作品を見て思考し、答えを出そうとする行為はまるでテレパシーのように脳にダイレクトに情報を受信し刺激的な時間を得ることができました。
おふたりのこれからの作品も楽しみです!
谷崎壮太朗 HP
木村友南 SNS
【展示スペース詳細はこちら WEST 2ーC】
staff すーじー