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真祐 『君のとなりにファンタジー』

『君のとなりにファンタジー』
真祐
2019.11.22 - 2019.11.24
[WEST 1-D]

現実世界のなかに突如現れるファンタジー。
あなたのすぐそばで生まれている不思議な風景たち、真祐さんによるその独創的な世界をぜひ展示会で体験してください!展示会の様子を一部ご紹介します♪

『逸脱』
アクリル、キャンバス
2019, 410 x 318 mm 

教室での授業風景。
窓の外を虚ろに眺める女子学生が握るペン先から湧き上がるイメージたち。
スイーツ、動物、無数の顔...氾濫したそれぞれのイメージたちは溶け混じり奇妙な造形となり立ちのぼります。

『人が成長する時、心が動いた時、そこにファンタジーが生まれる』という真祐さん。
展示作品には現実を生きるわたしたちの内側で生まれるもうひとつの風景の一角が表現されているようです。


『それは美しく』
アクリル、キャンバス
2019, 180 x 140mm

植物の根に絡め取られているようにも、抱かれているようにも見えるおばあさん。
巨大に咲いた花は異様な存在感を放ちながらも、
作品全体には温かさと安堵と祝福の空気が漂います。



こちらは、うさぎのシリーズ。
横断歩道や、駅など、リアルな日常のなかに突如現れたうさぎたちは、
可愛らしくありながらも、リアルとのギャップが不思議な雰囲気を醸し出しています。


『始発』
アクリル、キャンバス
2019, 180 x 140mm

こちらは、そのうさぎ作品のシリーズで気になった一点。
寒さが増し始めるちょうど今くらいの季節でしょうか。
朝の駅のホームで始発電車を待つ女子高生はうさぎの姿。
さわやかな朝の澄んだ空気のなか、静かに出現したファンタジーな風景が魅力的です。



アクリルで描かれた一点一点に、
日常のなかに現れたファンタジーが表現されている真祐さんの作品。
描かれる日常はどれも静けさをもち、そのなかに生じたファンタジーとのコントラストが魅力的でした。

真祐さんによる個展 『君のとなりにファンタジー』は11/24までの開催。
お見逃しなく!


真祐                     

1984年 千葉県で生まれ育つ。絵を本格的に始めたのは大学の卒業旅行でルーブル美術館を訪れたのがきっかけ。絵の壮大さや大きさに衝撃を受け、大学卒業後に絵の専門学校に入学して絵の奥深さを学ぶ。
救われないことや辛いことが多くある現実を嘆くように夢と現実を隣り合わせたような独特の不安定さを持つファンタジーを描くようになる。

2017 世界絵画大賞展 遠藤彰子賞受賞

時々絵のお仕事もしています。

想像力、現象、心象が生み出す現実に存在するファンタジーを表現しました。
アクリル絵画10数点展示します。
人が成長する時、心が動いた時、そこにファンタジーが生まれると考えています。
皆様の心に様々な感情を残せるような個展になりますように。

https://www.Instagram.com/shinsuke_art8520


【WEST 1-D】

staff shimada