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てらじ/AIRI/ORIRI/tamae/373/UKA 『花魅展(ハナビテン)』



てらじ/AIRI/ORIRI/tamae/373/UKA
『花魅展(ハナビテン)』
2019.8.24-2019.8.26
[WEST 1-C]

出身地や経歴、学びもバラバラ。
それを繋ぎとめたものが、大好きなものが同じであるということと、表現することが大好きであること。
小さな小部屋には「花魅(ハナビ)」という造語からそれぞれが連想した、6人のかわいくてスパイシーな空間が広がります。

UKA




色とりどりのポップでかわいい背景が印象的なアイスクリームの写真。
そこに3人の男女のイラストが描かれたイラストも。
これらは会場で販売されているZINEの内容の一部で、話を聞くとUKAさんご自身のとっても切ない結末が…
アイスクリームを自分の心情と投影して撮影したというところも、作品を読みとくポイントです!

tamae




バンタンデザイン研究所で学びを深められているtamaeさん。
こちらの作品はご自身の成人式の際の写真を元に描かれたものだそう。
バルーンを片手に遊園地に佇む姿はどこか夢の中のようで、良い違和感に気持ちがふんわりと浮上していきます。


ORIRI




当ギャラリーでの出展経験があるORIRIさんは、カラフルな細密画を描く現役高校生!
こちらのフィギュアはなんと自分でオリジナルの型を制作し、石膏で作られたものだそうです。
平面作品のモチーフもビビッドでとてもカワイイのですが、立体化するとさらに描き込みに幅が広がっているよう。
見ているだけで元気がもらえる色使いにわくわくが止まりません♪


AIRI




多摩美術大学でテキスタイルを専攻されているAIRIさんの作品は、写真や染めの表現が印象的な布作品。
こちらのテキスタイルは、すべすべでさらりとした触り心地のサテン生地に絵付けをして染められています。
よく見ると手書きでは生み出せない、スペーシーで不思議な模様が作品の抽象性をより高めます。
模様の正体は塩だそうで、塩の成分で自分でも予期しない不思議な印象になるのだとか!
フィルムカメラで撮影された写真を貼り付けた巾着も販売中です♪


373




こちらの大判の布作品は、実は羽織物。羽織には写真が印刷されており、羽織るとこの丸い円が乳輪の付近にくるようになっているそう。
京都造形大学の情報デザイン専攻に通う373さんは、衣服を用いて情報を立体化する試みをされています。
かろやかに、しなやかに、愛すべきものを探す日常を生きる私たちにとって、「着る」という行為はどのような役割をもたらすでしょうか。


てらじ




そしてこのグループ展の発起人であるてらじさんのイラスト作品は、「メンヘラ女子」の猟奇的で純粋な心象表現。
愛情を受けすぎることで憎しみや妬みの感情が生まれるという「愛多憎生」という四字熟語をテーマに描かれたものだそう。
「壊したいくらい好き。」そんな逆説的な意味も含まれているようで、絵の中にいるかわいい彼女たちが発する強いメッセージに心を打たれます。



表現方法はバラバラでありながらも、かわいいものが大好きなもの同士。
それぞれが自分の確固たる方向性を持っており、大好きなものを表現したい気持ちはひとつ。
切磋琢磨する6人の大好きが、「花魅(ハナビ)」というテーマをより強いものへと変化させている、そんなパワーを感じずにはいられませんでした。

本展は8/26(月)まで。


作家情報


てらじ:@illust_0185
AIRI:@apricot_aili
ORIRI:@oriririri0706
tamae:@honatama_
373:@373_0227
UKA:@woshi_uka


<スペース詳細はこちら>

[WEST 1-C]

staff kome