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まつしたるな 『True. Fib.』



まつしたるな
『True. Fib.』
2019.7.2-2019.7.8
at WEST 2-C

昨年は2度の個展にライブペイントイベントへの参加など、精力的に活動を続けるまつしたるなさんの個展がWEST 2-Cで開催中。昨年あたりからライブペインターとしてのパフォーマンスも増えていったまつしたさんの今回の展示は、過去最大スケールとなっています。





淡く儚い色彩と内面を映し出したかのような抽象画作品が印象的だったまつしたさん。
昨年開催した二度の開催したおいても、作品の世界観を展示空間に落とし込んだ総合的な魅せ方をするなど、そのスタイルは一目瞭然でした。

2019年になって初めての今回の個展では、メインとなる展示作品は巨大なライブペイント作品2点。対面するように展示されている作品は、「true=ほんとう」と「fib=うそ」という対となる概念を表現した作品となっています。




「ほんとうとうそがごちゃ混ぜになっている日常の中の、柔らかい部分と切なく寂しい面を色や空間で表現しました」というまつしたさんの今回の大作。
展示がスタートすると何も書かれていない真っ白い紙が対面の壁に張られ、会期
が進むごとに完成へ近づくという「生きている展示」です。

ライブペイントではアンニュイな表情をした中性的な少女の肖像を描くことが多いまつしたさんですが、対となっている2点の作品の中心にはそれぞれ「ほんとう」と「うそ」を象徴する表情をした少女が描かれています。こちらの画像の作品は「true=ほんとう」。




そしてこちらが「fib=うそ」。trueの作品と比べて、一見鮮やかな世界に見えてその実モチーフからはとても内省的な印象を受けます。

人物の表情はもちろんのこと、スマートフォンや時計など、「一人の時間」を象徴するようなモチーフが描かれており、「うそ」というネガティブを画面全体で描いているという印象。画面向かって左には太陽が差しており、切なく寂しい中にも希望が差し込む、そんな印象を受けます。




展示スペースの入り口脇共有スペースには、小作品やアクセサリー作品なども展示され、こちらは購入が可能。小さなアートピースにもまつしたさんの世界観が存分に詰まっています。

淡く儚げで繊細な面と力強さが同居するまつしたさんの作品の世界を全身で感じられる貴重な展示です。ぜひ足をお運びください。7/8(日)までの開催となります。



【出展スペース:WEST 2-C】
DF STAFF isaka