SAUJET JEAN PHILIPPE
『PREMIERS PAS』
2019.4.1-2019.4.6
[WEST 1-B]
フランスよりお越しのSAUJET JEAN PHILIPPEさんの個展が開催中です。
世界各国を飛び回り、写真を撮り続けているフィリップさん。
構造物を中心に、写っていなくてもどこかに人の気配を感じられる、そんな写真の数々をご堪能ください。
アメリカ、イギリス、ドバイ、フランス、オーストラリアなどなど…
空間を見渡すだけで世界旅行を楽しめるようなラインナップ。
しかし、国を代表するモノ、といったものは被写体としてあまりなく、人があまりいない建物の中や矩形の構造物が目立ちます。
こちらはロシア、デンマーク、ドイツ等々で撮影された作品。
人あまりいない建物の中、格子状の柵のようなもの。
こちらのモノクロで撮影された作品は、いずれも人工物でありながら、生活感が一切感じられない印象に、無常感や寂しさのようなものも感じられます。
ドイツで撮影されたこちらの建物は、煉瓦造りの閑静な建物に大胆にラクガキが施されています。
今にも雨が降り出しそうな曇り空の下、皮肉にもラクガキがポップに目に飛び込んできます。
この建物には歴史的背景があるのかもしれない、そんな虚しさがあるよう。
打って変わって鮮やかな色味が目に飛び込んでくる作品も。
こちらはイングランドで撮影されたボトルの数々。クラブかバーで撮影されたのでしょうか。
写真の躍動感に誘われて、夜に人々が酔いしれる光景が目に浮かぶようです。
桜といえば日本という印象が日本人からしても強いですよね。
当然ながらアメリカにも桜は存在するのですが、桜越しに自由の女神を見ることができるスポットがあるとは。
一気に自由の女神に親近感を覚えてしまったのは、我々が日本に生まれ育ったからでしょうか。
フィリップさんの写真は、客観的にフラットな目線で撮影されているようにも感じ、無機質でクールな写真の中にも、やはり人がいた痕跡をどこかに感じることができます。
本展は4/6（土）まで。
是非、違った角度から世界旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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[WEST 1-B]
staff kome
