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王海倫 山﨑真梨恵 『王海倫 山﨑真梨恵二人展-Rhythm-』


『王海倫 山﨑真梨恵二人展-Rhythm-』
王海倫 山﨑真梨恵
2019.3.9-2019.3.13
[EAST 202]

大学院で工芸専攻を学ぶ二人による展示『-Rhythm-』が開催中です。
タイトルの由来は二人の制作の共通点である、一定の動き、同じサイクルで生み出す過程
から名付けられたそう。

二人の作品はその空間に設置されることで意味や広がりを持ち、完成します。
枯山水のように、そこには自然の風景が広がっており、まるで庭園のよう。

心地よいリズムが刻まれる空間にぜひお越しください。







WANG HAILUMさんの作品は「間」をテーマにした作品。
10の集合体で一つの作品となっております。
一つ一つは全くことなる物体、しかしそれらは同じ素材、共通の形を持っております。
それらが集合することで共通の間(ま/あいだ)が見えてきます。
ちなみに本来は空間とライティングを大きく生かした見せ方なんだそうですよ。



制作過程を聞いて驚いたのですが、もとは小さな土の塊に穴を開け、そこに指を入れて
内側から大きく膨らませていくそう。
そうすることにより自然の岩石のような独特な凸凹と滑らかさが生まれます。
その制作過程は自然の有機物が形成されるようです。
以前は具象を描いてたWANGさん。心の変化があり、こういった抽象の作品に変化したの
だそうです。





こちらは山崎真梨恵さんの作品。
彼女は小さいものを同じ動作を繰り返して作ることが好きだったということをきっかけに
このような形の作品をつくるようになったそうです。
イソギンチャクのような、花のような、人工物の繊維のような、無機物にも有機物にも見
える不思議な具象物。陶でできているとは思えないほど、生々しく今にも動き出しそう。



一つの作品単体でも完成している山崎さんの作品。
しかし1枚目の画像のようにあえて真ん中が空洞になっている作品も。
展示台に置いた時に空間ができることで、より作品の深みや大きく根を伸ばすような
広がりが生まれます。
1枚目の作品、こちらは山崎さんのお気に入りだそうですよ。

現在大学院1年の彼女たち、さらなる学びと経験を経てどのような作品へと進化するのでしょうか?
今後の活躍がとても楽しみです。

作家紹介


山﨑真梨恵

<略歴>
1995 東京都生まれ
2018 多摩美術大学大学院美術研究科工芸専攻陶研究領域在籍

2018 山﨑真梨恵展 ギャラリー なつか

王海倫

<略歴>
1993 中国浙江省杭州生まれ
​2018 多摩美術大学大学院美術研究科工芸専攻 在学中

2017 多摩美術大学・工芸学科優秀作品選抜展
​2018 JAPAN ART CONVENI 2018 <他多数>

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staff: minako