ただみ 『ただみ展』
ただみ 『ただみ展』
2019.3.30-2019.4.1
[WEST 2-D]
もともと「撮る側」の人間だったというただみさん。
撮影を行ううちに撮ることより「撮られる側」の視点に興味を持ったという。
今回の展示にあたって、約2ヶ月間で7名のカメラマンとの撮影を重ね、自分自身を見つめ直す作業を行われました。
セミヌード写真をメインに、会場内には所狭しとただみさん自身が被写体となった写真が並びます。
それは単純にセクシーさの奇を衒ったものではなく、あくまでも撮影者との距離感が魅せる写真の可能性を探る作業を行っておられます。
記録としての役割を重視されているただみさん。
親しい友人を撮る時、恋人が撮る写真、その個人的な記憶の瞬間瞬間の距離感を写真はありありと写し出していると言います。
今回、7名のカメラマンに自身が撮影されることにより、一から構築されるその距離感によって生み出された表情から、その室温さえ伝わってくるよう。
撮影を進めるうちにカメラマンとの距離感によって生まれた表情や仕草にどこか違いが見受けられます。
ただみさん自身も知らぬ間に7人7様の表情を魅せていることがわかります。
所々、写真の上からイラストが描かれている作品も。
通りがかりのイラストレーターの方に描いてもらったり、日々増え続けているという。
写真のみのものと比べても印象の差が面白いですね。
今回の展示に関して、女性の裸体を異性が性的に見るというのは本能そのものではありますが、
女性の身体を持った自分自身とは一体何者か、ヌードは享楽なのか、そのような根源的なジェンダー問題に関しても一石を投じているようにも感じます。
本展は4/1(月)まで。
探究心を持って制作を続けられているただみさんの世界観を是非覗き見してみてはいかがでしょうか。
Twitter:@iro_cgi
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[WEST 2-D]
staff kome