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るいこ 『ひとりで卒展やるから来いよ』


『ひとりで卒展やるから来いよ』
るいこ 
2019.3.6-2019.3.8
[WEST 1-F]

タイトルから心を鷲掴みにされる、るいこさんの初個展『ひとりで卒展やるから来いよ』
が開催中です。

一面に写真が敷き詰められた空間は、映写機が回るように目まぐるしく物語が紡がれ、
まるでロードムービーを見ているかのよう。
そのにいるだけで騒めき、匂い、空気が伝わる居心地のよい空間、どうぞお越しくださ
い。





どうして今回このような個展を開催するに至ったのか?という質問に対し、るいこさんは
こう答えてくれました。

写真は見られてこそのもの、写真サークルの同期は撮るだけで満足する人ばかりだった
が、自分は作品をもっと人に見てもらいたいと思っていた。
ある作家の個展を見て、自分も同じ場所で個展をいつか開いてみたいと思っていた。
だから今回は全力を出し切りましたと語るるいこさん。

個展のタイトルからも伝わる彼女の熱量は凄まじいものを感じます。



壁一面の写真。不規則にならんでいるように見えますが、所々に貼られたるいこさんの心
の吐露が、映画のシーン構成のようで、まるでるいこさんの記憶を追体験しているような
気持ちになります。



よく手が被写体として登場することが多いるいこさんの作品。

骨格が好きなんですよね、という彼女。
手や口元などを被写体にする理由は、顔よりも仕草にその人の性格が一番表されるからだ
そう。

たしかにるいこさんの作品は被写体の生の空気が感じられます。
普段の私たちの視点にも近いので鑑賞していてすっと気持ちが作品に入り込む自然さがあります。





無造作に並べられた街並みの写真たち、それらは全て異なる場所を写したもの。
ひとつの街が生まれたような空間に、鑑賞者の郷愁の記憶が刺激され、ぐんと世界に引き
込まれます。

これらの作品はるいこさんの記憶の断片でもあります。
彼女だけが知りうる物語が一枚一枚に潜んでいると思うと、ちょっぴりドキドキしちゃいますね。

今後社会人になっても趣味でカメラを続けていくというるいこさん。
今回の個展で全力を出し切ったからもしかしたら個展はもうないかも....とも。
最初で最後の個展になるかもしれない、そんな彼女の魂こもった展示にぜひご来場ください。

作家紹介

るいこ
大学4年生、22歳。今日も、ひとり。

Tw : @criedrop


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