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ShoyoRepublic 『あの子が幸せになりますように』
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ShoyoRepublic
『あの子が幸せになりますように』
2018.12.11-2018.12.17
at WEST アートポケット
白と黒のみで「カラフルな世界」の表現に迫るShoyoRepublic 小葉翔陽さんのカオティックな空間がアートポケットに出現。
そのコントラストに圧倒されると同時に、目の前にあるものの奥に潜む「色」に想像を掻き立てられる展示です。
壁一面に貼り付けられた無数のコピー用紙。
その全てが白と黒で構成されています。
昨年11月、今年6月の展示を経て、今回は囲いがなく開かれたアートポケットという展示スペースで、まるで固有結界のような世界が出来上がっています。
この狭い空間の中に、なんと350点は作品があるのだそう。
モノクロームでいかに「カラフルな世界」を表現するかという命題に、数と空間で見せるという方法論に行き着いたShoyoさん。昨年11月の展示では確かに、一つひとつの作品が額装されていましたが、つづく6月の展示では一変。白と黒のみに囲われた空間を作り上げていました。
これだけの数があると単純な白と黒だけではなく、もちろんその濃淡や階調により様々な表情が垣間見えます。
世界には色があり、私たちは例えば木の葉が何色なのかを知っていて、人の肌がどんな色をしているのかを知っています。しかし木の葉は季節ごとに色を変え、人の肌もまた住んでいる国や地域によってさまざまな色がある。
だけどそんなものたちを全てモノクロで覆ってしまえば、それが本来どんな色をしているのかを、私たちは想像で補うしかありません。この写真の女の子の髪色は黒かもしれないし茶色かもしれないし、金色かもしれない。爪は?服は?瞳や肌の色は?モノクロームの向こう側にある可能性はとてもカラフルで、このような想像を掻き立てるShoyoさんの作品世界は、色にあふれているのです。
会期中は基本スペースで在廊しているShoyoさん。作品も時間がたてばたつほど増殖をしている様子。
テクスチャーをデジタルで作り込み、切りはりし、そして絵を描くという作業の末に作品は出来上がります。そのテクスチャーも万華鏡のような文様を見せていますが、よく目をこらすとほとんどが私たちの身近にあるもので構成されています。
その上に描く絵も、今回はほとんどが市販品のペンで描かれており、誰でもが揃えられる環境でいかに自分の世界を表現するかも、この展示のテーマなのだそうです。
この作品とこの空間は現場でしか体感することはできません。
そしてこれとまったく同じ空間は二度と現れることはないでしょう。
ぜひ足をお運びください。
>>> 展示スペースの詳細はコチラから
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