『個展 ロケットえんぴつ』
横田紗礼
2018.12.22- 2018.12.29
[WEST 1-D]
4年2組という目印をくぐれば、そこはある学校の教室。
落書きがされた黒板、張り出された習字、学級たより、、
ここは区立アオバ小学校。
今日も男子10人女子10人からなる4年2組では騒がしくも心温まる日常が繰り広げられています。
彼らは実在しない、架空の生徒たちです。だけど彼らの日常は、思わず”あるある”と
共感してしまうものばかり。
その空間では、誰しもが小学生だったあの頃を思い出して、話しに花を咲かせます。
そんな懐かしさで心が温かくなる横田紗礼さんの個展、『ロケットえんぴつ』のご紹介です。
4年2組のクラスメイトは男子10人女子10人の総勢20名。みんなとっても個性豊かです。
実は名札で男の子か女の子かわかる仕掛けに。一見女の子?と思ったら実は...なんて子も。
それぞれ性格や交友関係など細かい設定があるという横田さん。あえて展示内では詳細を
伏せているそう。
スタッフは、この子はこんな癖があるかな?この子とこの子は仲がいいいかも、なんて自
分が小学生だった頃を思い出しながら鑑賞していました。
会場内の装飾の細かさにも注目。区立アオバ小学校4年2組の教室が再現されています。
ちなみに黒板側が教壇だそう。キービジュアルとなっている作品は授業風景を受けている
生徒を正面から捉えた作品なのですが、会場内では黒板の向かいに配置されています。
教壇からみた視点となっているわけですね、納得。
4年2組の生徒の生活の様子が描かれた作品には、横田さんがリサーチしたあらゆる世代の
小学生あるあるが描かれています。
授業中の手紙交換、ペンの改造、筆箱での虫の飼育など、どれも懐かしさを刺激されるものばかりです。
作品を見て、思い出話をして楽しんで欲しいという横田さん。
会期は29日まで、10才という最も多感で自由だったあの時の自分を振り返りながら、
ぜひ展示をお楽しみください。
出展作家紹介
横田紗礼
武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科4年
twitter:@Sara_YOKOTA
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staff minako