中村静 / 菅野量子『彷徨う、』
2018.10.25 - 2018.10.28
[WEST 2-B]
中村静 / いつまで経ってもちゃんとした大人になれない。どこへ行けばいいのか、もがいてもがいて、いつか何かになれるのかな。
菅野量子 / どこへ行きたいのだろう 二の足を踏んで彷徨っている フリをしているだけなのかもしれない それも必要な時間だったと 思いたいだけなのかもしれない
9つのモノクローム写真で構成する中村静さんと、記憶の断片と断片を紡ぎだす菅野量子さんの二人展。展示の様子をレポートします。
こちらは中村静さんの展示エリア。モノクロームの静かな雰囲気が心地よく感じられます。
カーテンの隙間から差し込む光を美しいと思ったり、夜のあたたかな静寂に寄り添ってみたり。
そんな写真たちを前にただぼーっと立ち尽くしてしまう。
写真の中の定まらない輪郭を明らかにしたくない、このままここに漂っていたい。そんな気分にさせられます。
足取りは覚束なくとも、行く先もわからなかったとしても、
それでもそれこそが自由なのだと中村さんは言葉にされています。
"なんでもない"日常の写真が断片的に紡ぎ出されるこちらの一連の作品は菅野量子さんの作品。
その時の記憶が、写真から言葉からありありと浮かび上がってくる。「写真」と「言葉」との間の取り方も絶妙で、しっかりと空間を掌握しながらディスプレイされている。
菅野さんの記憶を追体験するうちに、気づけば自分の過去の出来事とリンクさせられ、その時の感情が思い出されるような気がした。
展示は10/28(Sun.)までとなります。
続きは是非直接足を運んでみてくださいね。
ご来館お待ちしております。
プロフィール
中村 静
桜美林大学造形デザイン専修卒業・写真が好きです。
モノクロフィルムの展示をメインに、グループ展をしたり、企画展に参加したりしています。
https://yamanashii.tumblr.com/
菅野量子
桜美林大学 造形デザイン専修卒業
なんでもない毎日をフィルムに収めています。
Instagram:@ryonryon_
>>> 展示スペースの詳細はコチラ
staff jun