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女子美術大学 女子美フェア『じょしりき【女子力】』展 - EAST 1階編 -


女子美術大学 女子美フェア『じょしりき【女子力】』展 - EAST 1階編 -

女子美術大学 女子美フェア「じょしりき【女子力】」展
会期:2018/8/24()〜8/26(
時間:11時〜20時(最終日17時まで)
会場:デザインフェスタギャラリー原宿WEST館/EAST館 全スペース




女子美術大学がこの夏、キャンパスを飛び出してデザインフェスタギャラリー原宿にて大規模学外展を開催中!

第2回となる今年の『女子力<じょしりき>展』は、昨年から大幅に規模を拡大し、なんとデザインフェスタギャラリー原宿のすべてのスペースをジャック!

大学院、大学、短大など所属を問わず女子美術大学に通う学生から教員を含む総勢約200名が参加する展覧会は必見ですよ!!


こちらのブログでは [EAST館1階] の展示の様子をダイジェストでご紹介します。


101-a


 Li Yuandi

橋本 真保路

101-aはガッツリした絵画作品が中心の展示構成。
なかでも日本画の作品が目立ちます。

スペースも広々と使っていてゆったりじっくり作品を眺められます。




こちらは日本画科の有志のみなさんの区画。
左上から花輪 ちひろさん、山田 幸子さん、神木 コウさん、中野 かえでさん、竹内 梓さん、功刀 果奈絵さんの作品。

「瞬間」をテーマに各々が制作をしたのだそう。捉え方次第でこうも各人の表現するものが変わるとは、テーマ制作の面白さがわかる作品が並んでいます。

ちなみにスペースに観に行ったときには、山田さんの作品はすでに販売済みでした。代わりとなる作品は展示されるのでしょうか・・・。期待しています。




高橋 智佳子

「レイアウト」という言葉の語源に着目した高橋さんの作品。

一説には「規則正しく並べられた屍体」という意味が由来しているとも言われており、デザイン分野で当たり前のように使われているこの「レイアウト」という言葉を、この由来になぞらえて構成されたミクストメディア作品です。

「屍体」という言葉から「生と死」という対となる概念を抽出し、画面の中で文字を「生かすのか」、それとも「殺すのか」、鑑賞者に問うています。


101-b



101-bでは写真でご覧のようにブーススタイルでグループ出展が並ぶスペース。
デザフェスを思い出しますね。

デザフェス同様、グループで作った雑貨屋各々の作品を、まったりとした雰囲気で販売しています。




一番奥のブースでは中の良い4人組が各人のドローイング作品を販売しています。
その一人、林さんが在廊中に描いたというドローイングが素晴らしかったので写真を取らせていただきました。

これはすべて、在廊中に見える風景を描いたもの。平面的なパースのとり方、コンポジションともに印象的。力強い筆致にも特徴が現れています。


102



102は5組の学生さんが出展。
こちらのスペース、少数精鋭だけあって相当な個性派揃いです。


hana takahashi/aimi akaiwa


人物画のドローイング作品が無作為に並んでいるこちらのスペース。hana takahashiさん、aimi akaiwaさんが共同で出展しています。

人物画のドローイングはファッションのための人物画というべきか、様々な装いの人物画描かれています。装丁の仕方だったりスペースの使い方もスタイリッシュ。アトリエを覗いてみたような雰囲気です。





刺繍で日常の風景を描いている石井はる佳さん。

気になったことをメモのようにつけているようで、そんなメモから写真のような平面に落とし込み、刺繍で記号的な特徴を抽出したモチーフを表現しています。

スマートフォンを使う着物の女性、誰の目も気にせず口を開けて電車の中で寝る女性、なんでもない住宅街でバレエレオタードを着た子供、そんなちぐはぐな、少しくすっとしてしまうような景色を描いています。



アートピース


柴田 美澄


アートピースにももちろん展示があります。
こちらでは4組が出展。
その中の柴田 美澄さんの作品を紹介します。

丸みを帯びた輪郭に横長の大きな瞳が特徴的な女の子のイラスト作品が4点。
そしてその下は在廊中の時間を使って描き続けたイラストです。
当初下半分は展示プランにはなかったそうですが、在廊中することがなく絵を描き始めたら初日にしてこんなに溜まってしまったのだそう。

ちなみに1点あたり15分ほどで仕上げるそうです。それが11点あるということは…?簡単に描いているように見えてやはり相当な時間をかけているのです。

今回の女子力展の特徴として、在廊中の時間を使って絶えずものづくりをしている方が多くいるように思いました。なので展示スペース、作品も刻一刻と変化していきます。何度見に行っても飽きないということですね。

女子力展は折り返し地点、まだの方も一度来た方も、ぜひ足を運んでみてください!


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女子美術大学
女性に対して高等教育機関における美術教育への門戸が開かれていなかった明治33(1900)年に、「芸術による女性の自立」、「女性の社会的地位の向上」、「専門の技術家・美術教師の養成」を目指して、美術教育をおこなう学校として創立。


大学公式サイト : http://www.joshibi.ac.jp
展示公式twitter : https://twitter.com/joshibifair

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【展示スペース:EAST 101】

DESIGN FESTA GALLERY 原宿