梨美 ーMUTAMAOー
2018.1.19 - 2018.1.21
[WEST 2-B]
同じ大学へ通うMAOさんとMUTAさんによる二人展。
それぞれ創作人形と水彩イラストという異なる表現ですが、
お二人の作り出す世界観にはどこか似た雰囲気が感じられます。
入口を入ってすぐ目に入ってくるのは <MUTA>さんによる水彩作品。
淡い色彩を用いた透明感のある作風で、中性的な人物像が描かれています。
男性かと思って眺めていると次第に女性のようにも感じられたり、その逆もまた然り。
消え入りそうな視線や憂いを帯びた表情からはこの画面の中でしか存在できないのではないかとさえ感じてしまう儚さがあります。
写真右は分散した暖かな日差しが人物にあたり、思わず微睡んでしまいそうな心地よさの中にある空間をそのまま画面の中に閉じ込めたかのような作品。よく見るとキラキラとした素材がところどころに使われていて午後の日差しをより効果的に見せていました。
もしかしたら、本当はもっと男性的な面も持っている人物なのかもしれませんが、
<MUTA>さんの非常に早いシャッタースピードによって捉えられたら、こんな表情をのぞかせる一面もそれぞれが持っていたりするのでしょうか。。
球体関節人形を展示するのは<MAO>さん。石調粘土によって製作されています。
こちらは1年以上前に初めて製作したという作品。小さい頃から人形が好きだったMAOさんは、大学の授業でモデルさんの顔を造形することを経験したことから、再び人形好きに火がつき、顔の造形に留まらず独学で人形そのものを製作してしまいました。
吉田良さんなど好きな人形作家さんの本を読んだり、様々なメディアからヒントを得て理想的な人形の顔を造形していきます。技術がまだまだだとご自分ではおっしゃいますが、通常短くとも3ヶ月はかかるという製作期間をわずか3週間あまりで製作してしまうスピードはすごいと思いました!
今後はビスクドールの製作にもチャレンジしていきたいと話してくださいました。
石調粘土とはまた違った質感、肌質になるとのこと。どのような作品になるのか、今から楽しみですね。。♪
展示は1/21(Sun.)までとなります。
ご来館お待ちしております。
プロフィール
< MUTA>
水彩絵具を用いて
中性的な雰囲気の人物画を
描いています。
<MAO>
球体関節人形をつくっています。
つくりはじめて まもないので
技術がまだまだですが
試行錯誤しながら頑張っています。
DESIGN FESTA GALLERY 原宿
Staff Jun