霜焼組
『不可思議な世界』
2017.12.1-2017.12.3
at EAST 301, 302, 303, 304
2階から3階に通じる階段を見上げると広がるこの光景。
有志のアーティストグループ「霜焼組」による『不可思議な世界』がその先に広がっています。
CROQUETTE
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EAST 304
CROQUETTE
霜焼トマト
井川 和希
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霜焼きトマトさんによる映像作品が投影される垂れ幕をくぐると文字通りの『不可思議な世界』が広がっています。
毎年あるルールに従って作品を制作・発表している霜焼組。
本展のルールはこの『不可思議な世界』。
ルールというものはともすれば窮屈なものになりかねないですが、まったく違うバックグラウンドのアーティストが同じルールの中で何かを作るということがこんなにも面白いものなのだということが、本展を通して分かると思います。
全てのお見せすることはできませんが、展示の模様を紹介します。
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EAST 303
清水智和
橋本佐枝子
セキグチリンゴ(会場音楽)
たなかゆりな(303前スペース)
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EAST館3階のすべてを使った大規模な展示ですが、それぞれのスペースの空間をうまく有効活用した作品が並びます。
こちらは303、たくさんのくまさんが整然と並んでいます。
清水智和
段ボール紙をキャンバスにした絵画作品。
地の色がもともと茶色なので、少しセピアがかったトーンが印象的。
届いた段ボールの荷物を開封するときに、テープをうまく剥がせずに表面がベリベリと剥がれてしまうといった経験は誰しもがあると思います。そのときに露出するあの波打った部分がこの作品ではテクスチャのように有効活用されています。
段ボール紙をキャンバスに絵を描く手法はありましたが、こんな表現方法もあったのかという驚きがありました。
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EAST 302
児山一成
三ツ井優香
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302には児山一成さん、三ツ井優香さんの二人のアーティストによる不可思議な世界が同居しています、こちらも圧巻。
写真は三ツ井優香さんによる作品。
ギャラリーというスペースに雑然とした生活感が演出された空間はそれだけで不可思議です。
とくに目を引くのが児山一成さんによるこちらの作品。
目を引くというか、見られています。
「融合」をテーマに制作されたというこの作品。
「男性原理」と「女性原理」という二つの要素の融合を、神儀が執り行なわれる祭壇のような作品の中で表現しています。
Seishun Nakano
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EAST 301
木村宙
Seishun Nakano
猪俣 知明
岡本洋平
カワムラユイ(301隣トイレ内)
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一番奥の301は大型の立体作品などこちらも個性の強い空間。
机、台としての機能的な条件を満たせば如何様にも表現が可能であるという、ものそのものの構造に着目し、またそんな「ものの構造」それ自体を『不可思議な世界』と捉えた作品です。
一つひとつの作品はまったく違う形をしているのに、すべてが同じルールのもとに作られたたくさんの作品たち。ぜひ自分なりの「不可思議な世界」に思いを巡らせてみて下さい。
12/3(日)19時まで開催中