『使い捨てカメラ展 - DISPOSABLE CAMERA EXHIBITION -』
2016.10.16(日)〜 10.22(土) 1週間
11:00〜20:00 ※最終日は19:00まで
DESIGN FESTA GALLERY EAST 101分割スペース(計23スペース)
『思いどおりにいかないもどかしさも、偶然の一瞬も、ぜんぶ楽しもう!』
近年盛り上がりを見せる使い捨てカメラにフォーカスした、使い捨てカメラオンリーの企画展『使い捨てカメラ展』。
フィルムならではの味わいと手軽さゆえの軽快な構図、さまざまな視点から捉えた写真がたくさん並んでいます。
この記事では「た」~「と」ブースを紹介します。
田中亮 / 「た」ブース
「た」ブースの田中亮さんはデザインフェスタにて撮影した「ジャンプ写真」を展示。
限界まで表情に迫った写真からは楽しさが全面に伝わってきます。
表情を捉えたカットはもちろんのこと、飛び上がった足先だけしか写っていない写真や頭の一部しか写ってない写真など、オフショット的なカットも並んでいます。
うまくいった写真だけではなくこのような「外した」写真があると、より現場の雰囲気が分かります。
藤知 / 「ち」ブース
藤知さんはご覧のようにユニークな展示方法。
キャンバス地にプリントした写真に、上からメディウムを塗り重ねて仕上げています。
もともとが少し淡い色合いとなる使い捨てカメラの写真が、生成りのキャンバスに乗っかることでさらにノスタルジックな雰囲気を演出しています。
『当たり前の毎日を切り抜いてみたら、良い日だと思えるような気がする。』
この言葉、じつに象徴的だと思いました。
街なかのあらゆる場所に現れる標識。
どれもみんなカラフルだから、撮りたくなっちゃいますよね。
さとみ / 『つ』ブース
こうやってグリッド上に展示がされていると、モザイク画のようにも見えますね。
ところどころに点在する空や海の青が印象的なさとみさんの作品です。
見慣れている風景やそうでない景色も、切り取り方次第で劇的に見え方が変わるということがさとみさんの作品からはよくわかります。
軽くて持ち運びやすいからこそ、構図は一辺倒にならないし、なんでもないシーンでもシャッターを切りたくなる。
そういった軽快さが写真からは伝わってきます。
その証拠に、写真に写っている猫はすっかり警戒心を解いて、こちらを一瞥しています。
須藤しぐま / 『て』ブース
働く次男のポートレート作品。
壁面に展示されている三作はどれも横顔を捉えたものですが、じっくり見ると微妙な表情の違いに気づきます。
距離の近い身近な人間でも、しっかりとその機微を掬い取る上手さがあります。
たんたんと仕事をこなす人の姿を、撮影者の側も淡々と撮る。
当事者間にしかわからない関係性がそこにあるような気がします。
『と』ブース
東京の景色のなかでも比較的昭和の面影を残す場所を写した作品。
『ラジオ会館』や『東京レジャーランド』などの文字が(しかも決まって赤いネオン)目を引きます。
随所にあるポートレートも、芝生の緑とブルーの衣服のコントラストが印象的。
現代のものとは思えない赤いクラシックカーを背景に撮影されたポートレートは、フィルムの風合いも相まってタイムスリップしてきたかのようですね。お見事!夜の街とのコントラストで余計にまばゆく映ります。
まだまだ続く使い捨てカメラ展!
たっぷりの写真にどっぷり浸かりに来てください。
【展示スペース:EAST 101】
DFstaff isaka