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倉田 義也 高橋 秋智 『線と面の往来展』


『線と面の往来展』
倉田 義也 高橋 秋智
2016.10.14 - 2016.10.16
at WEST 2-E


銅版画とデザイン、線と面、異なる領域で、異なる表現のアプローチを持つ美大生2人によるドローイング展が開催中です。



前屈 / 倉田 義也 / 2016 / ドライポイント、エッチング、アクアチント



投影図 / 倉田 義也 / 2016 / ドライポイント、エッチング、アクアチント



投影図(部分)


銅版画の線の持つあじわいに魅力を感じているという倉田さん。
作品の線は、倉田さんが筆を進めるスピード感までリアルに伝えながら、
銅版画独特の趣を湛えています。

もともと複製技術として発展し、社会に貢献してきた銅版画。
倉田さんは、芸術としての銅版画の表現方法や表現の幅に
まだまだ可能性を感じているそうです。
将来は、より多くの人が身近に銅版画を楽しめるような活動をしてみたいとおっしゃっていました。






優しい時間 / 高橋秋智 / 2016 / アクリル、メディウム


柔らかい痕跡 / 高橋秋智 / 2016 / アクリル


高橋秋智さんの作品は、倉田さんが銅版画で「線」を追及するということに対して
「面」を追求したものです。
面での表現やその表現がもたらす効果を意識した作品が制作されています。
一面を白くぬったように見える作品も、筆づかいや色の重なりによって深みのある表情が
表現されています。




倉田義也さんと高橋秋智さんは現在別の美術大学で学んでいますが、
美大予備校で出会って以来の友人同士なんだとか。
展示スペースにはふたりの筆談が一部展示されています。
高橋さんは聴覚に障害があり、ふたりはよく文字でコミュケーションを取るそうです。
筆談のあとからは、友人同士、作家同士としてのふたりのコミュニケーション(=往来)が
感じられ、今回の展示コンセプトを象徴しているようでした。


展示は16日まで。
ぜひご来場くださいませ。


倉田 義也 Yoshinari Kurata
多摩美術大学美術学部
絵画学科版画専攻在学中

高橋秋智 Akitomo Takahashi
武蔵野美術大学造形学部
デザイン情報学科在学中


【 展示スペース : WEST 2-E 】


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