神奈川大学美術研究部
2016.8.23 - 8.26
EAST : 202 SPACE
蝉の声が少しやわらだ気がします。
もしかしたら学生様も夏休みの終盤戦。
そんな中、神奈川大学美術研究部による
「夏展」がはじまりました。
もちろん「夏」という季節・単語から想起するイメージは、
人それぞれではございますが、
展示会場をぐるりと見回してみると、
不思議と、ぴったりと、私のイメージの範疇でもあり、
不思議と嬉しくなりました。
夏といえばお墓参り、幽霊、怪談話といったホラー系。
海・山・川・避暑地といった旅行先、バカンス。
もうコテコテのテンプレート、
だと思うのに、振り返るとあんまりそれに沿った生活を送っていない。
作品を眺めていると、バカンスにでもでかけた自分を想像して、
まさに絵に描いたような想像をして。
今年の夏季休暇は何をしようかななんて考える。
眺めると、その作品の中に自分を投影してしまう。
金魚を描いたこの一枚も、
夏らしいなと思って眺めていましたが、
よくよく考えてみれば、
金魚は環境さえよければ一年中生きているのだ。
夏が訪れようが、このフレームの中に夏の気配を見つけることは難しいけど、
彼自身は季節の移り変わりに気付くかもしれない。
「夏」という単語でいろいろ考えてしまう。
神奈川大学美術研究部
2016.8.23 - 8.26
EAST : 202 SPACE