ミヤビナカムラ 『渋谷の路上でのたれ死ぬ前に』 2016.8.22 - 2016.8.24
イラストやライブペイント作品を描き続けてきたミヤビナカムラさん。そんな彼女が今回描いたのは「マンガ」。
イラストと絵画の中間のような作品は、絵ですが、散文的、随筆的な感覚があり
不思議な魅力を持っています。
そんな展示の様子をご紹介。
彼女自身が慣れ親しむ街、渋谷が舞台となったマンガ。
文化の中心という華やかさと社会の闇とが混沌とするこの街は、ミヤビさんにとって
特別な存在。
目を引くタイトルは、彼女が朝5時の渋谷で体験した出来事がもととなっています。
前回の個展から、イラストを描くことへの疑問や限界などを考え、行き詰まって
しまった気持ち。
作家を目指す自分の未来が、その日ぐらしになるかもしれないとふとした
瞬間によぎる不安。
それでも描くことは止めたくない気持ち。
様々な感情が入り交じるなか、それでも前に進もうとする姿が作品にも
表れています。
さながら彼女と渋谷とがシンクロしているかのような感覚も覚える作品は
これまでの彼女の作品とは180度違ったアプローチではありますが、目の前の
暗闇に自分の道を切り開くために、必要な試みであったのだろうという
ことが伝わってきます。
スペース内ではタイトルのエピソードが日記帳で、綴られています。
入口ドアに置かれた作品。シンプルなコマ割とセリフは彼女が一番はじめに
とりくんだ「マンガ」作品。
なんだかよくわからないのですが、個人的には好きな一枚。
背景に描かれる渋谷の街は本当によく描き込まれています。
彼女の目から映る渋谷を垣間みているようで、不思議な気持ちにもなります。
ミヤビナカムラ 『渋谷の路上でのたれ死ぬ前に』 2016.8.22 - 2016.8.24
展示は明日、8/24(水)まで。これまで描かれてきたイラストのグッズ販売や原画もご覧頂けます。
ぜひお越し下さい。
http://miyabi-nakamura.tumblr.com/
過去の展示の様子はコチラから
【使用スペース:WEST 1-G】
DF STAFF ASUKA