WEST 1-F:2016.4.8 - 2016.4.10
Daisuke Fujioka
Shinichi Hayama
Shoichiro Nakano
Masahiro Ohno
Noriko Tanaka
写真学校の同期5名による「セクシー」をテーマにしたグループ展。
女性の色気を様々な角度から切り取った作品たちをご紹介します!
そして、サブタイトルに込められた意味とは……!!
Shoichiro Nakano
「Shower room」
暗闇のなかに浮かび上がる水面。宝石をちりばめたように輝く水滴。
ダイレクトに、そして幻想的に写し取られた女性からは、
濡れた呼吸と肌の質感がそのまま伝わってきそうなほど。
昨年11月に『necoze Haramaki -ハラマキ販売と小さな個展-』を開催された中野さん。
太陽の光を受けた明るく可愛い作品とい印象から、見事にイメージを覆されました。
あえて作品ごとに異なるイメージに挑戦しているそうで、
学生時代に撮影したヌード作品は白と水色を基調とした清廉とした作品。
光を味方にした大胆な画は、どれもとても美しかったです。
Masahiro Ohno
「着物と裸婦」「私自身」
日本画家、上村松園の世界観をイメージした「着物と裸婦」。
背景、肌、着物のフラットな質感と、そっと滑り込ませた植物の葉先。
絵画と写真の境界線を曖昧にした、美しい曲線が印象的な作品。
「私自身」は、女性が自分自身のセクシーな姿をロマンチックに写真に収める
“Boudoir”をモチーフにしたもの。
日本ではまだ珍しい、先駆けとなるような作品です。
そんな大野さん「ネイチャー&ネーチャン」をテーマに制作されている、
とても紳士でお茶目な方です。笑
Daisuke Fujioka
「存在の耐えられない軽さ」美しく儚げな雰囲気を醸す作品と、真っ赤な血を浴び、何かを一心に抱きかかえる
バイオレンスな雰囲気漂う作品。
ムービーカメラマンとして活動中の藤岡さん。
写真作品では、血糊を使用した作品を手がけることが多いそう。
映像の大輪の花が作り出す不安定な美しさは、覚めない夢の中に
閉じ込められているかのようです。
Shinichi Hayama
こちらは、サブタイトルにも登場している羽山さんの作品。制服からのぞくなめらかな肌。煽るような女の子の表情と仕草。
いけないことをしている背徳感と、優越感、止められない好奇心…
男性から女性への、素直な欲望が表現された本作、とてもきれいで
一番生々しい!と思いました。
皆さんいわく「作風は学生時代から変わらない」。
このままぜひ撮り続けていってほしいなと思うのですが…
Noriko Tanaka
ポップで大胆、女性ならではの“女性の遊び方”。
「こうしたい」「こうしてほしい」とモデルさんとたなかさんで意見を出し合い、
さらにはヘアメイクさんも交えて女性3人で作り上げた本作。
絵の具で描いたカラフルな下着をまとった姿は、「見て!」というポジティブな
感情が伝わってくるとても健康的で気持ちのよい作品です。
一転、トーンを落とした一枚には、リアルな表情に急に現実に引き戻された感覚に。
可愛いだけではない“女性性”を見事に描いています。
ドラマの殺人現場を連想させるようなシチュエーションも、ジェリービーンズや
コンドームで彩られ、なんともシュールな雰囲気。個人的にお気に入りです!
本展示会では唯一の女性カメラマンであるたなかさん。
今年の3月に個展『たたずまい』を開催されたばかりで、本作は前作と同時期に
撮影されたそう。
テーマは違えど見る側の想像力をかき立てる作風はさすがで、相変わら
ずどきどきしてしまうのでした。
左から、Noriko Tanakaさん、Masahiro Ohnoさん、Daisuke Fujiokaさん、
Shoichiro Nakanoさん。
皆さん、ほんとに仲良し。笑
撮影秘話をたくさんうかがいました!ありがとうございます!
タイトルのとおり「Secret」展は今回で2回目。
様々な切り口で表現された作品たちからは、女性の持つ美しさや、
セクシーさや色気とははたしてなんなのかを考えさせられます。
そして、羽山さんはカメラをやめてしまうのでしょうか…
いろいろと気になる展示会は本日最終日!
ぜひ、会場へお越しください!!
【出展スペース:WEST 1-F】
DF STAFF nakagawa