谷村凪沙・松本凜凜子
『freedom』
2016.4.1-2016.4.3
DMの写真からでも『freedom』な感じが伝わって来る。
もちろん作品からも。
谷村凪沙さん、松本凜凜子さんの二人による写真展です。
松本凜凜子
ぐっと被写体に寄った写真はまるでこの場に自分がいるかのような錯覚を覚えます。
被写体との距離はすなわち被写体への好奇心の現れ。
花も虫も生きている。そんな思いを感じる1枚です。
松本凜凜子
ひらひらと水中を泳ぐ魚の様はまさしく『浮遊』しているように見えます。
しかし少し薄暗く、また気泡もないことにより、宙をぷかぷか浮いているような印象を感じてしまう。
松本凜凜子
自分が美しいと思ったその瞬間にしか撮れない写真。
松本さんの作品の一枚一枚からは、そんな気概が感じ取れます。
松本凜凜子
星ってこんなにあるものなのでしょうか。
都会に暮らす自分にとってはこれだけの星空を見ると、
なんだかすぐにでも旅に出たい衝動に駆られます。
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谷村凪沙
谷村凪沙さんの写真は、タイムカプセルのように一つひとつに時間が閉じこめられているような印象があります。
谷村凪沙
街の風景を撮れば自分ではない誰かの生活がそこにある。
当たり前のことだけれど、その断片の切り取り方、集め方がとても印象に残ります。
谷村凪沙
家族連れで自転車を漕いでるシーンを傍目から捉えたシーン。
たとえば写真に写る女の子が大人になってこの写真を見たら、
懐かしさに顔をほころばせるような、
そんな温かみがあります。
どの写真も、見知らぬ誰かのアルバムにそっと収まりそうな日常の1ページのよう。
二人の作品に共通していることなのですが、
行く先々でそんな場面に出会い、写真に収め展示された作品からは、
シンプルに写真を楽しんでいるという純粋さが現れていました。
【出展スペース:EAST 203】
DF STAFF isaka