KnitLisa
『KnitLisa 紡紡』
2016.3.10 at WEST 1-A
春の足音が聞こえてきたと思ったら真冬の寒さに逆戻り。
三歩進んで二歩下がるようにゆっくりと次の季節へ向かうこの時期、
今日になって冬が帰ってきたのは、この方がやって来たからかもしれません。
手作りのニット作品を制作しているKnitLisaさんの一日限りの展示即売会が行われました。
2015年は世界的写真エージェーンシー『MUGNAM』へのオマージュとして、
白と黒を基調とした作品の制作に取り組んできたLisaさん。
写真の通り、今回はがらっと雰囲気を変えカラフルな作品が並んでおります。
というのも、昨年から今年に掛けて行われた大阪、島根での展示即売会において、
『MUGNAM』シリーズのほとんどが売れてしまったそう。
そこで2016年は新たにテーマを変え、制作した作品を展示しているのです。
前回の展示の模様はコチラ。
なべつかみ。
寒さにかじかむ手をそっと包んでくれるやわらかい手触りと、
春の訪れを予感させる色使いです。
ニットというとどうしても冬をイメージしてしまいます。
事実今回はこの冬最後の展示ということですが、
紡いだ糸の色はどれも目前に迫った春が楽しみになるような暖かい色が多い印象。
『雪山マーブル』と題されたニット帽。
青の鮮やかさに見とれてしまいます。
この作品のコメントには『晴れた日にスキーに行ったとき、雪山や青空が木々の間から見えて、気持ちよくすべっていました』と書かれています。
そんな情景がありありと目に浮かびます。
こちらは筆者自身が虜になってしまったアルパカのニット帽。
てざわりがしっとりしていて、羊毛とはまた違った暖かさがあります。
何より触っていて気持ちいい!
非売品のニットセーターは火山をイメージして作った厚みのある質感。
このセーターは1kg分の白毛糸を紡いだLisaさんが、栃木県佐野にある藍染め工房で職人さんの指導のもと染めた力作。
自然な藍色のグラデーションがとても綺麗に出ています。
藍色は染める回数によって濃淡を作ることができるそうで、
このグラデーションも、濃い毛糸から薄い毛糸までそれぞれ染め回数を変えて数段階用意し、手編みで表現されています。
実際に着てみるととてつもなく暖かい!
今日みたいな寒い日にはもってこいです。
お話を伺った際にご友人に手袋をプレゼントしていました!
お二人ともとてもいい表情をしています。
展示をするたびにこうしてお話をさせて頂くたび、
Lisaさんの人柄が作品にとても良く出ているなーと実感します。
春が来るのは楽しみだけど、冬が終わるのがちょっぴり寂しくなってしまいました。
また次の展示を楽しみにしています!
【使用スペース:WEST 1-A】
DF STAFF isaka