DFGスタッフ 'こうたろう' のブレない仕事
第一話「金縁眼鏡」
さくら亭のエントランスギャラリーに新たな作家の作品が展示されました!
今回の仕事をこなすのはDFGスタッフのこうたろう。
ブレない仕事に定評のある彼であるが、裏方に徹する彼のことを知る者はまだまだ少ない…
さて。
今回、さくら亭のエントランスギャラリーを飾るのは、以下のおふたり!
KAWAII文化の象徴とも言えるような、蛍光色の絵画作品を絵描く Abe Megumiさん
立体絵本のような、何層にも重なった作風が面白い manaka akariさん
お二人とも先日まで WEST 1-D で作品を展示されていました。
http://designfestagallery-diary.blogspot.jp/2016/03/blog-post_7.html
この搬入作業が本日、こうたろうの手により行われました。
作品紹介の前に、まずはこの「こうたろう」という人物に触れてみましょう。
つい最近金縁メガネにモデルチェンジしたという。
メガネの奥には、仕事人の眼差しが潜んでいる。
ひとつの物事に対し、長く研鑽を積んだ者にしか出せない味のある眼差しである。
ちなみに、金縁のフレームはビンテージショップで購入したという。
オシャレである。
彼は仕事人であると共に、オシャレでもあるのだ。
私は聞いてみた。
「量販店のメガネではいけないのですか?」
——私は少し後悔した。
彼が一瞬、悲しい目をしたのを逃さなかったからだ。
柔らかい笑みを浮かべて彼は答えた。
「このメガネも私と同じだった。ずっと黙って、誰かのためにと思ってそこにあったのだ。」
私はこのとき、彼の言葉の意味がわからなかった……
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それでは、作品の紹介に移ります。
manaka akariさんの作品。
何層にも重なっているのがおわかりだろうか。
和のテイストがふんだんに使用されていて、さくら亭を訪れる外国人のお客様も興味をひかれること請け合いです。
この重なりがなんとも言えません。是非近くに寄ってご覧いただきたい。
冬景色の作品が左隣にございます。
幻想的な雪の世界と、そこで遊ぶ人々。
もう春も近付いてきましたが、冬景色が恋しくなってくるはずです。
続いては Abe Megumiさん の作品をご紹介。
蛍光色のような明るく華やかな色彩で女の子を描きます。
新作には富士山を背景にしたものや、浴衣を来た女の子など、和を感じるテイストになっています。
原宿が世界へ発信する「kawaii」文化を象徴するような絵画作品。
是非たくさんの方の目に触れていただきたいと思います。
さくら亭の入口を入って左手、扉の上にございます。
DFGスタッフ・こうたろうの仕事は、こうして誰の目に触れられずに行われる。
誰の手も借りず、もくもくと作業を続けるこうたろう。
私は聞いてみた。
「その努力をあなたは誰にも評価されなくてもいいのですか?」
彼は静かにハンマーをワインセラーの上に置き、脚立を下りる。
胸のポケットからアーガイル柄のハンカチを取り出し、頬をつたう汗をぬぐった。
そして答える。
「作家が幸せと感じることが、私の幸せだ。評価されるのは作家でいい。」
それが彼、こうたろうの仕事の流儀なのだ————
つづく。
manaka akari
http://manakaakari.web.fc2.com/
Abe Megum
https://twitter.com/MEGUMI_bearchan
お腹がすいたときは!
お好み焼き・もんじゃ焼き さくら亭
http://www.sakuratei.co.jp/
【 こうたろうのブレない仕事シリーズ 】
こうたろうのブレない仕事 第一話「金縁眼鏡」
こうたろうのブレない仕事 第二話「マスタード色のカーディガン」
こうたろうのブレない仕事 第三話「フラボアを着た職人」
こうたろうのブレない仕事 第四話「鬼」
こうたろうのブレない仕事 第五話 「禁断の強アルカリ洗剤」
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