セキオカアキさんによる写真と言葉を組み合わせた展示を開催中。
儚げで移ろいゆく心情を写真と言葉により表現しています。
生きるということは、許すということ
道の端、散りけるは われの夢
二度と叶わぬ夢の破片
路傍に落ちる哀しみを
踏みしめ、われは超えて行く
天井の下のわれはひとり
誰より誇る花なり
物事がひとつ終わった時、割り切れる事の出来ない哀しみや想いを抱えたまま、時は流れていき、それでも歩んでいかなければならない。自身に問いかけ、言い聞かせるような言葉が印象的です。学生時代万葉集の研究をしていたそうで、七・五調に近い言葉のリズムを感じることができます。
道端で出会う植物、何気ない風景を撮影するセキオカさん。言葉は通勤中の電車の中やお風呂に入っている時など、やはり日常の中で思い浮かぶそうです。
万葉集や古今和歌集などは、山にかかる霞や月に自分の心情を重ねて歌にしています。
セキオカさんの作品も花や雲を通じて自身の決意や割り切れない思いが裏側に描かれているように感じました。
セキオカさんは今後も写真と詩を味わう事ができるような形態で作品を発表されたいそうです。
12/1迄の展示、是非ご覧下さい。
DFスタッフ 上園