もり めめさん、佐津間ゆもさん
女性作家同士による二人展
『Cosmica Lize~こういうのやってみ展~』
WEST : ART POCKET にて開催中
佐津間ゆもさん
人の形をしているのだけど、
少し異形の血や形や要素が入り交じった少女達。
照明からの光を照り返すゴールドのフレーム枠と
重みのあるブラックの配色が絵画とマッチしている。
" 手をまとうコト " |
飛躍した言葉が少女たちを作り替える。
「手」という人体パーツを
一つ「モノ」に置き換えた。
頭部に映えた重厚な角の側に添えた左手は、
彼女にとっての頭髪である。
喉元に伸ばされた青き指先は、スカーフのように。
首後ろに添えられた指先は、衿のように。
フレキシブルに動作する「手」を
文字通りまとう少女。
" はじまりの祈り " |
眠れぬ夜に羊を数える、夢に出会う為の準備。
それを言い換えるならば、祈りであるかもしれない。
安らかな祈りが舞い降りて来る様にと、
暖かい寝具、羊毛の、いや羊そのものに身体を寄せて。
共に祈りを捧げる。
" あのこと あのこの 好きなもの。 " |
もり めめさん
一見キュートな女の子たち。
リボンやハートといったガーリーなモチーフと並列に、
ガスマスクや眼帯といったアイテムが置かれる。
一筋縄ではいかぬ、チクリと刺さる。
ちみっとした少女、キャラクターがぎっしりと、
ポスターフレームにおさまり、飾られている。
長い髪は豊富なヘアアレンジを可能にし、
それらは彼女たちの性格/個性にも直結する。
バースデーケーキの上に小さい女の子たちが並び、
誕生日、その瞬間を祝おうとしている。
でも、先にお茶会を始めてしまったりと、
ゆるやかな場の空気も見えてくる。
アニマルの形を模したキャンドルも、
彼女たちに混じりパーティー準備の真っ最中。
目当ての相手はどんな顔をするのだろう。
彼女たちの表情も髪型も衣服も
くるっとした丸みを持っていて。
とても触り心地が良さそうだ。
キャラクターの瞳は、キャンディーのように輝いていて。
そんなことを考えていたら、胸元にある星形のモチーフが
甘い金平糖にも見えてきた。
程よく甘い、ガールズワールド。
本日 11/24(sun)までの公開です。
(ぱんだ)