EAST : 201
東京造形大学デザイン学科在籍の5人の作家が、
"結ぶ" という言葉をひも解いて作品を作りました。
『お結び展』
女性作家が大勢集まったこともあり、
とてもなごやかな雰囲気のスペースです。
それでは少しだけ作品をご紹介します。
「 紡ぐ 」
松木 亜由美さん
結ぶ という言葉を元にキャラクターを生み出した松木さん。
結ぶ という物体/物質はありはしないけど、
そのありはしないものを書き出して、あぁ、そこに居たのかと。
イラスト単体でも繋がっていたり、
ボードにかかる紐で繋がっていたりします。
「手で『むすぶ』を表現してみよう」
濱田 彩希さん
手を介した触れ合い.コミュニケーションを取り上げた作品。
普段、意識はしていないけど、ほら手を使ってる!
そんな行為を改めて見つめさせてくれる。
(こちらは制作過程で使用したラフ)
「 結び芽 」
上島 夏津季さん
"ピンっと町側にのびた先はまるで新芽のよう"
結び目の由来を人工物(クロス)でなぞった作品。
クロスの素材、パターンが違えば、それは違う種が開いたかのよう。
きゅっと結んだ瞬間に、花開く。
大橋 成美さんの作品
この場所は凛とした空気でした。
結び目 という言葉を片隅に置いて、
画面中央に意識を向けたとき、少々ぼやけて、視界に入ってくる。
テーマとの距離感が心地よい。
郷原 麻衣さんは映像作品。
結び目を動画に落とし込んだのはこちらのスペースのみ。
動きのある"結び目"は単純にまず娯楽として浸透し、
振り返ったときに、テーマがぽんっと出てきます。
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色々な結び方があります。
1つの用途にだって、複数の結び方があったりします。
そこには個々、異なる意味合いが与えられている。
気持ち、強度、見た目。
何故、その結び方を選んだのか?
そして、こんなときには、どんな結び方がいいんだろう。
ちょっと気にしてみようと思ってしまった。
(ぱんだ)