vol.0 行先不定、vol.1炭酸飲料ときて、今回のvol.2は百花繚乱です。不定から開花へと成長している訳ですね。今回はその百花繚乱の名の通り、春や花を意識した作品が多く、それぞれの作品数も多いです!
2スペースで展示をしているので、まずは2-Bから紹介します。
伊藤香奈さん
スペースに入ってまず、おや、と思ったのは伊藤さんの作品。今までと同じようなモチーフを使いながらも、何かが違う。今までは優しくて気持ちいいと思ったのに、今回は良い意味で優しさの中に寂しさが混ざっている気がする。
「今までは暗い色に様々な色を入れてたんですけど、好きな色を素直に使えるようになりました」と伊藤さん。
また、A partというタイトルで連作を作っています。アパートの一室一室を開けていくような、そんなシリーズをこれからも何作か作って行くそうです。次の展示で見られるのでしょうか。
また、A partというタイトルで連作を作っています。アパートの一室一室を開けていくような、そんなシリーズをこれからも何作か作って行くそうです。次の展示で見られるのでしょうか。
Ka Enaさん
いつも銅板加工の時計やキャラクターで、独自性を際立たせているEnaさんです。今回は「百花繚乱」ということで、油絵もあります。もともと銅板だけではなく絵も描くそうで、今回は「いい樹があったから」描いたのだということ。キャンバスから溢れんばかりの生命力を感じます。
藤村 若奈さん
「ステップ」と題された一連の写真です。どういう意味が込められているのか気になります。藤村さんの写真の特徴といえば、このなんとも言えない女性の表情でしょうか。様々な感情を複合的に抱えながらカメラを見つめる/敢えて視線を外す女性、或いはカメラを撮っている藤村さんがが被写体の視線から目をそらし、顔をわざとフレームアウトさせることで、逆に被写体の表情が気になる写真。藤村さんと被写体の女性の、撮影中の緊張感まで伝わって来る気がします。
吉田 彩さん
巨大な野菜と小さな人の連作です。このとぼけた感じが素敵です。背景のべたっとした塗り方と野菜と人の水彩の淡い塗り方の対比も気持ちいい。
DF STAFF KOZUE