ライターのカツセマサヒコです。
みんなの聖地・東京ビッグサイトから失礼します。
みなさん、デザインフェスタって知っていますか?
一言で表すならファッション、雑貨、イラスト、写真、工芸、フィギュアほか何でも手掛けるクリエイターたちが大集合する“デザインの異種格闘技戦”みたいなイベントなんですが
1994年から始まった当イベント、ここ5年くらいで出店者数も来場者数も激増して、大変なことになっているらしいです。
1994年から始まった当イベント、ここ5年くらいで出店者数も来場者数も激増して、大変なことになっているらしいです。
そんなデザインフェスタを運営するデザインフェスターギャラリーの方から「絶対おもしろいから、見に来てください! なんならレポート書いて!」と依頼を受けたので、お邪魔させてもらうことになりました。当日の様子をお届けします!!
中二心をめっちゃくすぐられる
僕が参加したのは2日目にあたる5月28日(日)。
11時オープンのちょっと前には着いたのですが、既にたくさんのお客さんがオープンを待っていました。ちょっとした軍隊かと思うほどの人数。
受付を終えて中に進むと……
ライブペイント~~~!
アパレル~~~~~~!!
観葉植物~~~~~!!!
陶芸~~~~~!!!!
時計~~~~~!!!!!
演奏~~~~~!!!!
コスプレ~~~~~!!!!!!!
だfなdfaf×をfじさВいjefjaa~~~~!!!!!!!
といった感じで、本当に幅広いジャンルの“デザイン”で溢れかえっている場内。
ブースは全部で5,000以上あるらしく、「一日で回りきれる量じゃないので、あんまりゆっくりは見られないと思ってください」と言われた理由が着いてすぐにわかりました。
でも言いつけをさっそく破って「よもだそば」のカレーを食べる。
腹が減ってはデザフェスは回れずなのだ。
600円でしっかり辛いカレーを楽しみました。おいしかった。
気を取り直して、再び場内をブラつきます。
歩いているとすぐに、めっちゃ好みの雑貨やフィギュアに出会う。これはchikatoysさんの作品。
かわいい。めっちゃほしい。でも一体あたり1万500円。お目が高いと思うことにして、泣く泣く断念。
ライブペイントの大きさも、ブースによって異なる。
「ゲームの中にいる人かな?」ってビジュアルの美女が、めちゃデカいアート描いていました。
遠近感が掴めなくなってきます。
さらに中二感くすぐる、ゲーム○ーイぽいフィギュアも発見。
奥にある「クロ○トリガー」に出てきそうなやつは、ニキシー管という激レアなパーツを使って数字が表示されるようになっているうえ、デザインは先ほどのchikatoysさんが担当。お値段7万円だそうです。どうなってるんだデザフェス。(手前のフィギュアは5,000円。素材とかにこだわると当然値上がりするのですね)
お金がない僕はガチャガチャをやることにしたのですが、これも3,500円でした。大人価格―!!
手に入れたバケタン1号。ひたすらかわいい。デスクに飾ろう。
さらに歩いていると、RPGの武器屋にありそうなブースを発見。
「どこに置くの?」って聞きたくなる武器を見せてもらう。
パカッ
「上部は開きます。すごいでしょ?」
「これ、野菜蒸し器じゃねえか?」
「君のような賢いお客は嫌いだよ」
という会話はしませんでした。
ほかにもこんなものがありました。
— カツセ (@katsuse_w) 2017年5月28日
飛空挺から外してきた時計、くっそ欲しい。 pic.twitter.com/NqsHlw6sH4— カツセ (@katsuse_w) 2017年5月28日
僕の趣味が中二すぎるせいか、目に付くものがとにかく冒険心くすぐるものばかり。これ、かなり楽しいぞ。
SNSでバズった人たちがたくさんいる
混雑する会場をところ狭しと歩いていくと、またひとつ面白いものを見つけました。
これですっ!!!
Twitterで3,000RT以上叩きだしていた、例のカエルジャケットーー!!!
そのかわいさ、ドストライク……!— ねとらぼ (@itm_nlab) 2017年5月27日
頭からすっぽりかぶる「カエルジャケット」の完成度が高い! 構想3年をかけた超精密構造はインパクト抜群 https://t.co/hiZA4DCEeS @itm_nlabから
#デザフェス #カエルジャケット #蛙堂 pic.twitter.com/aDAA42iS0D
制作しているのは「蛙Products」さん。ミーハーなのでさっそく着させてもらうことに。
「お客さん、肩幅あるので、背中丸めてください」と言われて、ジッパーが閉じられる。
完成。ほとんど僕だと認識できませんが、一応僕です。念のため着用感をレポートしておくと、保温・保湿性が高すぎてめちゃくちゃムレます。実際に購入した人も出たらしいから、デザインってすごい。
カエルジャケットをなんとか脱いで、さらにテンション高く歩いていると……
またしても、なんか見たことあるやつ発見!!
ケンタの骨で骨格は作れるのか?— 骨オヤジ第二形態 (@honeoyaji) 2016年9月8日
って奴で、キングギドラの骨格も作れる?って言われて
作ったのがこちらです。
三枚目はケンタ使用量#骨格標本作りのススメ pic.twitter.com/QlmNswU6hR
これまたSNSでバズってたやつだー!
作ったのはこの写真の左、GALVANICの骨オヤジさんです。手に持っているのはセイウチの陰茎の骨とのこと。デカすぎて2分くらい爆笑してから7分くらい落ち込んだ。
ちなみに骨オヤジさん、最近ではあの「シン・ゴジラ」で超話題になった最終形態の尻尾に、いくつか骨素材の提供をしていたそうです。あの尻尾、人間の骨だけじゃなく、いろんな動物の骨が混じっている設定なんですね。すげーリアル。すげーこわい。
ネットで話題になるようなネタもゴロゴロ転がっているデザフェス、なかなか楽しくなってきたぞ!? と思って歩いていると……。
今度はTwitterでブイブイ言わせているイラストレーターたちに遭遇~~!!!!
左からわかるさん、トミムラコタさん、アリムラモハさん、しおぴぃさんです。ヴィレッジヴァンガードに行けば必ずアイコンがどっかにあるだろってレベルで人気なクリエイターさんたちが、たまたま遊びに来ていました。
――皆さん出店したことあるんですか?
トミムラ ありますよ! でもみんな時期はバラバラ?
しおぴぃ そうかも。
アリムラ うん、同じ時期だったことはないです。
わかる わたしは当時、コタさんの手伝いで来ていただけだから、出店すらしたことないなあ。
――デザフェスって、ぶっちゃけ儲かるんですか?
トミムラ 人によるとは思うんですけど、わたしは結構利益でました。
アリムラ うん。僕も12~3万くらい黒字になった気がする。
――え!? そんな売れんの!?
しおぴぃ デザフェスのお客さんって「買おう!」ってテンションで来ている人が多いと思うんですよね。値段が高いものでも、買ってくれる人が多いような……。
トミムラ あと、それこそフェス感覚というか、「このクリエイターさんのファンだけど、あのクリエイターさんも出店しているならちょっと見にいこうかな!」っていう連鎖が起きやすいので、新規のお客さんが増える気がします。
わかる それは確かにあるかも。
――すごい。デザフェスってクリエイター側にはそういう魅力もあったのか。
実際にこの日もみなさんは、あらかじめ会いたいクリエイターさんのブースにはマップ上に目印を付けておいて、効率的に回るようにしていました。デザフェスの回り方、ようやくわかった気がする。
歩いていると深町なかさんの大型ブースもありました。ネット上でしか見たことのなかったクリエイターさんたちに直接会えるのも、魅力のひとつ。次回参加される際にはぜひ、あらかじめ誰が出るのかチェックしておきましょう。
ワークショップやショーステージ、ほかにも魅力はたくさんある
デザフェスにはワークショップブースも存在しているとのことで、ちょっと足を運んでみました。
興味を持ったのは、似顔絵を描いてくれて、それをスタンプにできるというもの。似顔絵描いてもらったことなんてホトンドないし、やってみよう!と遊びに行きました。
少女漫画家さんが僕を描いてくれます。「絶対に薔薇が入るんですけどいいですか?」って言われたので「はい」と答えました。
どんなふうになるのか緊張している僕。
あっという間に完成します。
できたのが、これ! すごい~~~!! 少女漫画のストーリー中盤で出てくるウザい脇役にいそう~~~~~~!!!!!!
時間が合わず、スタンプも作ってもらったのでワークショップ形式ではありませんでしたが、でも思い出の品ができました。ツイッターにクソリプ来たらこのスタンプ送ろう。
ワークショップブースを出ると、少し歩いてライブ&ショーステージへ。ちょうどよさこい踊りをやっていました。ものすごい迫力。ここにずっといても相当楽しめそうでした。
でもせっかくなのでさらにグルグル回って、ブースを見ます。こんなメニューもあれば、
その場でアート制作バトルをしているところもあり、
ステキなiPhoneケースや
オオカミグッズ、
おしゃれすぎるカバン屋さん。(話しかけたらフォロワーさんでした。びっくりした)
歌う人、
舞う人、
めちゃ美人なモデルの人、
著者本人が二次元にいそうな人まで、ゴッチャ混ぜになっていました。
でもみなさん、とにかく楽しそうにしていて
その雰囲気だけでもただただ魅力的なイベントだなあというのが実感したことでした。
デザフェス、すばらしい~!
おわりに
こうしてイベントは終わりの時間を迎えました。
当日来場するまで、なんで23~4年もやっているイベントが、直近5年間で急激に話題になったんだろう?って考えていたんですけど、回ってみた結果、背景にはSNSの普及がありそうな気がしました。
今回出会ったクリエイターの方たちもそうですけど、これまでは、自分でデザインしたモノを展示したり販売したりする場所なんてネット上になかったし、あったとしても、それは一部の人にしかできないことだったハズ。
でも3.11以降、Twitterが市民権を得たことで、誰でも作品を発信することが可能になった。その結果、リアルでの展示に対するハードルも下がり、こうしたフェスの規模も大きくなっていったんじゃないかなあと思うわけです。
しかも話を聞いたら、個展とかやるよりも稼げるって声もあるくらいなんだし、出店を悩んでいるクリエイターの皆さん、これは「えいや!」と飛び込んでみるしかないのではないでしょうか!?
そして雑貨や洋服、イラスト、アート、音楽、その他、ちょっと変わった小物などに興味がある皆さん、ぜひぜひぜひぜひ、足を運んでみてください! 「え、なんでこんなものを作ったの?」と思わず笑える作品や、「めっちゃほしい絶対ほしい!」と騒ぎたくなる逸品まで、たくさんイイモノ、揃っていますので!!
次回のデザインフェスタ、「真夏のデザインフェスタ2017」は8月5日(土)、6日(日)!
そこでまたお会いしましょう~~~!!!!!!
おしまい
ライター:カツセマサヒコ
Twitter→@katsuse_m